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Column コラム

杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

第178回 ジュニアから一流プロへのプロセス

2014/10/21

■海外テニス留学が絶対、と思い込むのは危険です

 錦織圭選手の経歴を見て、選手のジュニア時代の過ごし方や育成方法に興味を持たれた方も多いと思います。今回はそんなお話をしてみます。

 テニスは小さい頃のスタートが必須のスポーツで、プロで活躍している選手の多くが5、6歳前後にテニスを始めています。また、幼い頃、テニス以外のスポーツに並行して取り組んだ選手もたくさんいます。錦織選手ならサッカー、私自身もフィギュアスケートや体操の経験があり、いろいろなスポーツをしている中の一つがテニスでした。

 テニスはそれだけ総合力が問われるという見方もできます。瞬発系も持久系も、筋力もバランスも同時に必要で、いろいろな要素が求められるからこそ、プロとして活躍するには早く始めなくてはならないし、多くのスポーツの経験がプラスになるのだと思います。

 錦織選手は13歳でアメリカに渡りましたが、ジュニアの頃に単身で海外に行くケースは、日本ではまだ少ないほうです。最近では錦織選手のように成功例も増えてきましたが、それでもまだ、ごく一部でしかありません。

 どうするのがベストかというと、結論はありません。錦織選手はそれで大成したけれども、だからといって海外が絶対いいと考えるのはむしろ危険だと私は思っています。

 錦織選手は「世界一」という大きな目標を見据えていて、それには練習環境はじめアメリカが一番と考えて大きな決断をしました。決断にあたっては、彼が備えていたメンタリティ、精神的な部分が大きな判断材料になったはずです。その選手の精神的なキャパシティ、文化への対応力などにも左右されることなので、どこでやったらその子が一番伸びるかというのは個々に違ってきます。だからこそ、よく見極めることが大切なのです。

 海外留学とは別に、よく考えなくてはならないのが、ジュニアから一般(プロ)への移行です。私たちは「18歳までジュニアをやりきる」べきだと考えられていた世代です。その中で、私は早めにジュニアを卒業して、一般にトライしました(17歳でプロ転向)。周りの声に惑わされず、自分たちで「これでいい」と思える選択をして、それでも早すぎたとは思わなかったのですが、この点に関しては、第三者を含めた冷静な目で見極めることが必要だと思います。

 早くトライしすぎても、経費の無駄遣いと言ったら失礼ですが、お金だけ使うことにもなりかねません。正しい時期に、そして、できるだけ下部ツアーを早く通り過ぎることができるように、いかにジュニアから一般に移行するかというのがキーになります。

 ジュニア期には、実力に合った、上手な大会の選び方も必要です。時期(レベル)と自分の進む方向を見据え、強弱をつけながら大会に出場することです。「強弱」というのは、毎回毎回、優勝するために戦うのではなく、「どこまでできるかチャレンジしてみよう」という位置づけの大会もあれば、「今回は第1シードだから勝ちきろう」と勝ちを意識する大会もあったほうがいいということです。

 つまり、自分たちで大会の位置づけ、意味づけをして、メリハリをつけるということです。超トップレベルなら毎回優勝をねらうのかもしれませんが、成長過程のジュニアで、まだまだ上の選手がたくさんいるのであれば、そういう考え方でいいと思います。時には“勝って当然”の大会もあるので、そうやって強弱をつけることは、気持ちを鍛えるためにもいいやり方だと思います。

 世界をねらうだけではなく、地域で頑張る、国内のトップを目指す、という行き方ももちろんあります。どこを目指すのであれ、そこで自分の力を100%発揮することが一番大切だと私は思っています。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム62大会連続出場のギネス記録を持つ。

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