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Pickup Players 注目選手

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■ジョコビッチの独壇場は2016年も続くのか?

ジョコビッチ

ジョコビッチ 写真:Getty Images

 今季の男子テニスの見どころは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の独壇場を誰が阻止するのか、そのジョコビッチを含めたビッグ4(最近ではそこにスタン・ワウリンカ(スイス)を加えてビッグ5と呼ぶ向きもあるが)をポスト世代と呼ばれた錦織圭(日本)やマリン・チリッチ(クロアチア)、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)らがさらに食い込んでいけるのか、そして昨年躍進が話題となったさらに若いグループがどんな躍進ぶりを見せるのか、というところだろう。そして、それがそのままシーズン最初のグランドスラムである全豪オープンの見どころになるといっていい。

 今大会も優勝候補の筆頭は断然ジョコビッチである。グランドスラムの中でも全豪は特に相性が良く、過去5回の優勝を誇る。彼が持つグランドスラム・タイトルの半分がこの全豪で獲ったものだ。攻撃も守備も隙がなく、フォアにもバックにも弱みのない王者は、昨年果たせなかった年間グランドスラムを今年も狙っているだろう。当然ながらこの全豪を獲らなければ今季達成する夢は潰える。一昨年の7月から他を寄せつけもせずナンバーワンに君臨する28歳は、一昨年結婚して子供も生まれ、ますます強さに磨きがかかった。開幕戦のドーハでは1セットも落とさずに優勝し、今季も申し分ないスタートだ。

■王者に苦汁を舐めさせられたマレー、フェデラー 今季は果たして?

マレー/フェデラー

マレー 写真:Getty Images
フェデラー 写真:Getty Images

 ジョコビッチが誇る全豪5回の優勝はオープン化以降最多記録だが、アンディ・マレー(イギリス)が持つ4回の準優勝というのも実は最多である。うち3回の決勝の相手はジョコビッチだった。全米とウィンブルドンのチャンピオンであるマレーにとって全豪のタイトルはもっとも届きそうで届かないものなのだ。その壁を今回こそ打ち破りたい。一昨年は一時12位までランキングを落とす不本意なシーズンだったが、昨年は2位までカムバック。復活のシーズンの始まりは全豪での決勝進出だった。ジョコビッチより1年遅れの夏に結婚し、もうすぐ子供も生まれる。ただ、これに関しては一つ心配事が。妻の出産予定は2月だが、万が一早まった場合、たとえ勝ち進んでいても帰国すると公言しているのだ。トロフィーを持ち帰ったところで無事出産……そんな幸せすぎる物語を現実のものにできるかどうか。

 マレーと同じく、この偉大な王者にとってもジョコビッチが分厚い壁だ。昨年だけでウィンブルドンと全米オープンとツアー・ファイナルズという大舞台の決勝で敗れた元王者ロジャー・フェデラー(スイス)。自身の持つ史上最多記録を塗り替える通算18個目のグランドスラム・タイトルを掴むためには打倒ジョコビッチが不可避だ。この数年、華麗なプレーを崩す事なくパワーを高め、昨年はSABR≠ニいうリターン攻撃の新戦法も編み出した34歳のさらなる進化には興味が尽きない。元王者ステファン・エドバーグに代えてコーチにクロアチアの36歳イバン・ルビチッチをつけて臨むが、この選択の行方も注目だ。

■復調の気配見せるナダル、ジョコビッチと好相性のワウリンカにも注目

ナダル/ワウリンカ

ナダル 写真:Getty Images
ワウリンカ 写真:Getty Images

 先週行われたドーハの決勝でジョコビッチに敗れたのはラファエル・ナダル(スペイン)だった。これでジョコビッチには5連敗でその間セットも奪えていない。V9の偉業を誇る全仏オープンの牙城も、昨年の準々決勝でジョコビッチに崩された。通算14回のグランドスラム優勝を誇る元王者が、一つもグランドスラム・タイトルを獲れずに1年を終えたのは04年以来のことだ。しかし、ツアーファイナルではマレーとワウリンカを退けて準決勝進出を果たし、昨年6月から7月にかけて10位まで落としていたランキングもトップ5に戻している。明らかな復活の兆しを見せる中で迎えるシーズン最初のグランドスラムだけに注目度は依然として高いといっていいだろう。

 こうしたチャンピオンたちがジョコビッチに苦汁を舐めさせられている中、このところのグランドスラムではジョコビッチに対して分がいいのがワウリンカだ。ジョコビッチが過去5年の全豪で唯一優勝できなかったのが2014年だが、このとき準々決勝で敗れた相手が最終的に優勝したワウリンカだった。また、ジョコビッチが唯一まだ手にしていない全仏のタイトルまであと1つと迫った昨年の決勝、予想を覆して勝利したのもワウリンカ。センスあふれる片手打ちのバックハンドを武器とした爆発力はすさまじい。晩成型の30歳のピークはまだしばらく続きそうだ。

■日本の期待背負う錦織圭、相性のいい全豪でグランドスラム初制覇の夢は叶うか

錦織圭

錦織圭 写真:Getty Images

 日本中から注目を集める錦織は、昨年の全豪では準々決勝でそのワウリンカ敗れたが、今年、ここまで挙げたビッグ5の中にどこまで割り込んでいけるか。全豪オープンは相性のいい大会だ。2012年と昨年の2度、ベスト8に進出。また、過去4年間のグランドスラムで毎年ベスト16以上に入っているのは全豪だけでもある。

 昨年は、期待された全米オープンで1回戦敗退となるなど後半に調子を落としたが、2年連続のツアー・ファイナルズ出場は叶えた。さらに、敗れはしたものの内容の濃いフェデラーとの一戦でシーズンを締めくくれたことは、「これでなんとか次のシーズンを持ち堪えられるかな」という本人の言葉以上の期待をファンに抱かせたことは間違いない。26歳になったがトップ10では最年少。一昨年の全米オープン準優勝に迫り、越えるための挑戦から目が離せない。

■BIG5だけじゃない 錦織世代、新世代の躍進も楽しみな要素

ワウリンカ/キリオス

ラオニッチ 写真:Getty Images
キリオス 写真:Getty Images

 いわゆる“錦織世代”は昨年全体的にトーンを落とした一年だったが、今年は巻き返しなるか。中でも、錦織が準々決勝で敗れた開幕戦のブリスベンでフェデラーを破って優勝したラオニッチは再び上がってきそうだ。一昨年のウィンブルドンでベスト4入りし、錦織とチリッチとともにツアー・ファイナルズ出場も果たしたが、昨年は中盤の右足故障が響いてランキングもダウン。しかしブリスベンで敗れたフェデラーは「安定感が増し、技術も向上した」と成長を称えた。フェデラーの新コーチであるルビチッチから2年間学び、今季は元王者のカルロス・モヤを新たなコーチにつけたことも話題だ。

 さらに下の世代の躍進も注目される。20歳のニック・キリオスは粗暴な言動が目立つ問題児ではあるが、すでにウィンブルドンと全豪でベスト8入りの実績があり、昨年末のIPTLでの活躍から今季初めの男女国別対抗戦ホップマンカップ優勝と、とにかく勢いがある。19歳のボルナ・チョリッチもまた、今季開幕戦のチェンナイでツアー初の決勝に進出。ワウリンカに敗れはしたが、すでにナダルにもマレーにも勝ったことがある実力は、多くのトップ選手やコーチが太鼓判を押す通り本物のようだ。グランドスラムは昨年の全仏での3回戦進出が最高だが、今大会は台風の目となるかもしれない。

■錦織に続く存在は? 日本からはダニエル太郎、西岡も参戦

ダニエル太郎/西岡

ダニエル太郎 写真:Getty Images
西岡 写真:Getty Images

 最後になったが、海外の若手に負けず、日本の若手も非常に楽しみだ。昨年末についにトップ100の仲間入りをした22歳のダニエル太郎が、初のストレートインでのグランドスラム本戦入り。そして20歳の西岡良仁はアジア枠のワイルドカードを勝ち取って全豪オープン初出場を決めた。ダニエルは一昨年の全米、昨年の全仏と、2度予選を突破した経験があるが、まだ本戦での勝ち星はない。191cmの長身と本場スペインのクレー育ちのしぶといストロークを武器に、まずは初戦勝利に期待。西岡は対照的に170cmの小柄な体格だが、スピードと粘り、闘志あふれるプレーが光る。昨年の全米では初戦突破を果たした。

 ベテランに若手、トップ争いに日本勢のチャレンジ……見どころ満載の14日間。数々のドラマが起こりそうだ。

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