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TOP > ニュース > 大西将太郎の現地観戦記 TOP14「RCトゥーロンvsリヨン」

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2017.03.01:NEWS

大西将太郎の現地観戦記
TOP14「RCトゥーロンvsリヨン」

大西将太郎の現地観戦記 TOP14「RCトゥーロンvsリヨン」

プレーオフを除いて全26節あるラグビーフランスリーグTOP14、僕が現地で観戦した試合は第18節の「RCトゥーロンvsリヨン」。ここからリーグも終盤に差し掛かり、どのチームも負けられない試合が続く。
前節、前々節と、上位チームとの対戦で痛い連敗を喫し、嫌な流れを断ち切りたいRCトゥーロンは現時点で下位にいるとはいえ、前回の対戦で敗戦しているリヨンを迎え撃つ。
会場はRCトゥーロンのホームスタジアム、スタッド・マヨル。

「RCトゥーロンはわが町の魂、そのもの!」という地元の人たちは、試合開始2時間ほど前からスタジアムの周りでビールやワインを飲みながら応援の準備を始める。
そして、夜の8時45分という遅い時間の試合開始にもかかわらず、スタジアムは満員のサポーターの熱気が漂う。
試合は前半4分、リヨンが敵陣22m正面でスクラムのコラプシングから得たペナルティゴールをSO(スタンドオフ)マイク・ハリスが決めて先制。

リヨンが先制したこと、そしてスクラムでの反則ということで、観客、マルク・ダルマゾFWコーチの顔も浮かない表情。
こうして早くも試合が動いたが、直後のキックオフからリヨンがエリアを取るキックをRCトゥーロンがチャージ!そこから攻め込みペナルティを得ると、SOマット・ギタウがペナルティゴールを決めてすかさず同点に追いつく。

前半9分、RCトゥーロンはハーフウェイライン付近で得たマイボールラインアウトから準備をしていたプレーでチャンスを作る。
ワイドにボールを展開しWTB(ウイング)ジョシュア・トゥイソヴァのビッグゲインからサポートについたCTB(センター)マア・ノヌーへ。誰もがトライと思ったシーンだったが、リヨンのWTBトビー・アーノルドが渾身のタックル。
ビデオ判定の結果、ノックオンでトライにはならず。その後も敵陣でプレーするも得点は出来ず、逆にリヨンに攻め込まれ、リヨンボールのラインアウトからモールコラプシングの反則でアドバンテージを得て、有利な状況の中、リヨンが長いパスを使い展開、スピードのあるCTBポール・ボンフォンがRCトゥーロンの両CTBノヌーとマチュー・バスタローの間をスピードある走りで切り裂きトライをあげる。

大西将太郎の現地観戦記 TOP14「RCトゥーロンvsリヨン」

シーズンここまでの試合と同様に、『上手くいきそうで、上手くいかない!』
RCトゥーロンの今シーズンを象徴しているかのような展開に観客にも少し不安が募る。
その上、対戦相手のリヨンにはRCトゥーロンでプレーした後に、リヨンに移籍した選手も多く、また、ヘッドコーチのピエール・ミニョニもRCトゥーロン出身。彼は選手としてもコーチとしても在籍した。そんな手の内を知り尽くされているような相手に2戦2敗となると、またもRCトゥーロンのワンマン会長ムラド・ブジェラルの怒りが爆発してしまうのではないか?とさえ思ってしまう。

そんな暗いムードを一掃するプレーが生まれる。
トライを取られた後のRCトゥーロンのキックオフ、ボールをキャッチしたのはリヨンのFB(フルバック)デロン・アーミテージ。彼は昨シーズンまでRCトゥーロンでプレーしていた選手だ。そのアーミテージのキックモーションが大きいことを理解してか、RCトゥーロンの一人の選手が猛然とチェイス。そして、そのキックを見事にチャージした。
その選手とはWTBブライアン・ハバナ!誰もが知る世界最高のウイングだ。
そんな彼はこの日、常に献身的なプレーを続けていた。

試合会場でしか見られないプレーの一つに、『ボールを持っていない選手の動きが観れる』ことが挙げられる。現地で観戦するとそういったところがよく見えることが会場に足を運ぶ、一つの魅力だと思う。
ハバナはこの試合、ボールを持っていない時(アタック時もディフェンス時も)も常に走っていて、いわゆるオフザボールの動きが素晴らしかった。
そして、そのチャージしたボールをそのままトライしようとしたハバナを妨害したとして、リヨンのSH(スクラムハーフ)ニコラ・デュランがシンビンとなり10分間の退場となる。このプレーからRCトゥーロンがトライを返し10-10の同点に追いつく。

大西将太郎の現地観戦記 TOP14「RCトゥーロンvsリヨン」

ここからは、しばらくRCトゥーロンのペース。
25分には相手のロングパスをトゥイソヴァがインターセプトすると、そのまま一気にゴールラインまでボールを運び、17-10とこの試合初めてのリードを奪う。
RCトゥーロンはこのまま勢いに乗るかと思われたが、28分、今度はRCトゥーロンのキャプテン、No.8(ナンバーエイト)デュアン・フェルミューレンが危険なプレーを犯しシンビン。10分間の退場となる。ここですかさずリヨンがトライを返し17-17の同点に追いつく。
前半最後にRCトゥーロンはペナルティゴールをギタウが狙うも、このキックが外れ17-17の同点のまま前半が終了。
この展開を受けて、後半の試合への入り方が勝敗の分かれ目と予想した。

そして、後半開始のホイッスル。
入り方が大事と前述したように、その後半最初に得点したのはRCトゥーロンだった。

49分、ゴール前での連続攻撃からギタウが内側のギャップを見逃さず、走り込んできた武闘派FL(フランカー)ジュアン・スミスにパスすると、そのまま相手を弾き飛ばしてトライ。このトライでRCトゥーロンに少し気持ちの余裕が生まれ、攻撃に勢いが出始める。

組織的なアタックではないものの、個人の強さでゲインラインを突破!前に出られるようになったことで前半よりもサポートも早くなりボールを保持、攻撃を継続できるようになる。
逆にリヨンは後半、なかなか敵陣に入れない時間が続く。
その後しばらく膠着した状況が続いたが、試合も終盤に差し掛かった75分、試合を決定づけるトライが生まれる。
先ほども述べたように、この試合で献身的なプレーを続けていたハバナがギタウのインサイドパスを受けてトライ。このトライが勝負を決めた。

大西将太郎の現地観戦記 TOP14「RCトゥーロンvsリヨン」

試合はこのまま、31?17でノーサイド。
ホームのRCトゥーロンが連敗を止める大きな勝利。リヨンは前回の対戦のようにはいかず、アウェーゲームの難しさを痛感した敗戦だった。

試合全体の印象だが、RCトゥーロンはメンバーのほとんどが各国のスター選手というチームで、ここまでうまくかみ合わなかった連携が、マット・ギタウという安定した司令塔が怪我から復帰したことでチームに落ち着きを与えていたように感じた。
そして、何度も述べているブライアン・ハバナや、FLリアム・ギルのように派手さはないが黙々と仕事をこなす選手たちとのバランスがうまく取れてきたことによって、快勝とまではいかないが、良い勝利だったように思う。このままリーグ終盤に向けて調子を上げるきっかけとなる内容だったかもしれない。

ただ日本人として、日本のラグビーファンとして、ここから先の試合、RCトゥーロンが調子を上げていくというストーリーの中に、ジャージを着てグラウンドを駆け回る五郎丸歩の姿を見たい、と改めて感じた試合でもあった。

大西将太郎(おおにし しょうたろう)

1978年11月18日、大阪府生まれ。ポジションはSO/CTB。小3からラグビーを始め、啓光学園(現・常翔啓光学園)から同志社大学に進み、トップリーグではワールド、ヤマハ発動機、近鉄、豊田自動織機でプレー。2007年ワールドカップのカナダ戦で試合終了直前に劇的な同点ゴールを決めた。2016年1月現役を引退、現在はTVの解説や母校・同志社大のコーチを務める。日本代表キャップ33。身長180cm、体重85kg。

◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆

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第19節:ブリーヴvsRCトゥーロン 3/5(日)午前7:00~ [WOWOWライブ]
第19節:トゥールーズvsラ・ロシェル 3/5(日)深夜2:20~ [WOWOWライブ]
※2試合共にWOWOWメンバーズオンデマンドで先行ライブ配信

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