メニューを開く

番組表

ご加入はこちら

メニュー

閉じる

ラグビーフランスリーグTOP14

ラグビー世界最高峰のプロリーグ「TOP14」。
五郎丸歩が所属するRCトゥーロンの試合を中心に毎節2試合放送!

世界最高峰ラグビーリーグ「TOP14」見るならWOWOW ご加入はこちら
TOP > ニュース > 多彩なスタイル、勝負へのこだわり。フランスのラグビー、欧州のラグビーは勉強になる要素が盛りだくさん~コーチの目・田邉淳(パナソニック)&栗原徹(NTTコム)~

NEWS

ニュース

2017.02.16:インタビュー

多彩なスタイル、勝負へのこだわり。
フランスのラグビー、欧州のラグビーは勉強になる要素が盛りだくさん
~コーチの目・田邉淳(パナソニック)&栗原徹(NTTコム)~

田邉淳、栗原徹 インタビュー<ラグビー世界挑戦の系譜>

WOWOWがフランスリーグTOP14、シックス・ネーションズを放送したことで、従来よりもグッと身近になった欧州ラグビー。自分のプレーへのヒントや、移籍する機会を求める選手たちとは違った視点で熱い視線を注いでいるのが各チームのコーチ陣だ。自身も日本代表でプレーし、昨年のサンウルブズや日本代表でコーチを務めた、田邉淳さん(パナソニックワイルドナイツ)と栗原徹(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)さんは、日本の若手コーチの中でも知識、経験、スキルを兼ね備え、将来の日本ラグビーを担う指導者と目されている。田邉コーチ&栗原コーチの見たフランスラグビー、欧州ラグビー、そして世界のラグビーとは?

田邉淳

(田邉淳氏)

――田邉さんの海外ラグビーとの出会いを聞かせて下さい。

僕は高校1年のとき、ニュージーランドのクライストチャーチに留学しました。1994年6月。行ってすぐ、クライストチャーチでオールブラックスとフランスの試合があったんです。この試合が実は、ジョナ・ロムー(WTB/ウイング)のデビュー戦だったんですね。フランスではまだフィリップ・セラ(注:1980‐1990年代に活躍したCTB/センター。通算111キャップ)が出ていた時代です。

そもそもは、父親がラグビー好きで、子どもの頃から一緒にテレビでラグビーを見ていたのが、ラグビーとの関わりの始まりです。当時はNHKでファイブ・ネーションズを放送していて、VHSのデッキでビデオに録画して見ていたんですが、野球中継の延長で後半が録れていないときがあったりして、オヤジが激怒してましたね(笑)。時間変更対応システムなんてありませんから。そんな時代でした。

――当時、フランスには興味があったのですか。

フランスではテストマッチの前のセレモニーで、グラウンドにニワトリを放つんですよね。テレビで見ていても、アレは面白かったな。画期的でしたね。ラグビースタイルも他の国とは違うユニークさがありますしね。

でもフランスのことに詳しかったわけじゃないです。2012年にエディー・ジャパンの欧州遠征でフランスに行って、ビアリッツで試合をしたんです。そのときあのセルジュ・ブランコ(注・1980~1990年代の名フルバック、93キャップ。『ラグビーの王様』と称された)がいたんですよ!びっくりして、すぐに写真を撮ってもらいました。でも、他の選手は誰もブランコって言っても反応しなかったな。もっとも僕にしても、ビアリッツがブランコの地元だっていうことも知らなかった。フランスに詳しかったわけじゃないです。

――田邉さんは日本代表で五郎丸選手と日本代表FBのポジションを争い、トップリーグの得点王やベストフィフティーンを争ったライバルでもあります。五郎丸選手のフランス挑戦をどうご覧になっていますか?

日本の選手が外国に行くのは五郎丸が初めてじゃないけれど、日本代表の中心選手で、しかもゴールキッカーを務めている選手というところに意味があると思いますね。日本の選手が海外のトップクラブでキッカーを務めたら、日本でラグビーをしている子どもたち、小中学生、高校生でキッカーをしている選手たちにとって、すごく大きな目標になる。

特にフランスTOP14は、1試合平均で1万5000人の観客が入るという、世界一集客力のあるリーグですから。それだけの注目を浴びて、プレッシャーもかかる中で、日本人選手がゴールキッカーを務める。そんな場面をぜひ見てみたいです。

――田邉さんは15歳から25歳までニュージーランドで過ごしたわけですが、ラグビーの位置付けも日本とはだいぶ違うのでしょうね。

スポーツを楽しむことが生活に根付いていますね。スタジアムにしてもラグビー専用のところがほとんど。日本は陸上用のトラックがあるところが多い。そこが一番の違いですね。ニュージーランドに限らず、オーストラリアでもヨーロッパでも、ほとんどのスタジアムで観客とグラウンドが近い。スタジアムにはコーポレートボックスがあったりして、ビジネス上の社交の場にもなっていますよね。

その中でもフランスの場合は、資金が豊富で海外の選手を積極的に獲得していますよね。まあ、フランスTOP14でプレーしている選手の中で、フランス代表資格のある選手は40%くらいしかいないと聞いたことがあります。

コーチングの分野で言うと、ニュージーランドでは選手の育成について、国全体でコーチングマニュアルが確立している。オールブラックスのコーチ陣だけでなく、ニュージーランド中のコーチが全員、オールブラックスが求めている選手を育成するというコンセンサスが徹底しているんです。

ニュージーランドには「Good people make good Allblacks」という言葉があります。良い人間が来れば来るほど、オールブラックスは良いチームになる。いいキャラクター=人格を持った選手を育成すれば、イコール強いオールブラックスを作ることになるという考えです。僕も、パナソニックのコーチングにしてもサンウルブズのコーチングにしても、いい選手、いいリーダーが主体性を持って取り組んでくれるチームを作って、日本で開かれる2019年のワールドカップだけでなく、2023年、2027年にもつなげていきたいと思っています。

田邉淳(たなべ・あつし)

1978年6月25日、奈良県生まれ。4歳のとき茨木ラグビースクールでラグビーを始め、15歳でニュージーランドに留学。クライストチャーチのシャーリーボーイズ高からカンタベリー教育大に進み、2002年にカンタベリー地区選抜に選出。2003年、帰国して三洋電機(現パナソニック)でプレー。2009年度トップリーグ得点王、2007、2009、2010年度トップリーグベストフィフティーン受賞。ポジションはフルバック。2010年に日本代表デビューし、キャップ3を持つ。2014年に現役を引退、パナソニックでコーチ就任。2016年からサンウルブズ、日本代表でもコーチを務める。

栗原徹

(栗原徹氏)

――栗原さんと海外ラグビーの出会いを教えて下さい。

最初は大学生の頃、慶大のコーチだった林雅人さんが、ちょうど始まったばかりの頃のスーパーラグビーの映像を、よく合宿所で見せてくれていたんです。当時はクルセーダーズとブランビーズが2強でしたが、僕はオーストラリア代表FBだったジョー・ロフが好きで、どっちかというとブランビーズを応援していました。ロフはスピードがめちゃめちゃあるわけじゃないけれど、間合いだったり、チェンジオブペースのタイミングだったり、ボールをもらう位置だったりが絶妙で、すごく勉強になりました。

――北半球のラグビーについては。

興味ありました。日本代表にいたとき、その頃イングランドのサラセンズにいた岩渕健輔さん(現・女子日本代表15人制強化委員長)と一緒になる機会があって、その頃僕は22歳か23歳だったのですが『22~23歳はもう若手じゃないぞ、世界に出るなら早く出て行った方がいい』とアドバイスされて。それから海外でのプレーを模索したんです。どこの国はどんなラグビースタイルで、どこのクラブにはどんなチームカラーがあるか、チャンスがあるとしたらどんな形か…というような情報を、集められるだけ集めました。イングランドは雨が多くてキックが主流だとか、フランスはボールを繋ぐラグビーが多いとか。僕自身、ボールを持って走りたい方だったし、できればフランスでやりたいと思っていました。実は、話がまとまる直前まで行ったチームもあったんです。残念ながら流れてしまったけれど、今もときどき『もしあのとき移籍できていたらどうなっていたかな』と思うときはあります。(笑)

――そのフランスに、五郎丸選手が移籍しました。

ホントに羨ましいですよね。五郎丸は行っただけじゃなく、実際に試合に出ましたからね。もちろん、試合にずっと出られているわけじゃないし、本人がどんな気持ちでいるかは分からないけれど、やっていることは100%正しいと思う。あの環境にいることがどれだけ大変なことか。そりゃあ、以前の人たちに比べたらサポートが分厚いように見えるかもしれないけれど、いつでもサポートしてもらえるわけじゃないし、ピッチの中では実力勝負しかない。今は思い通りにいかないこともあるだろうけれど、それも含めてものすごく良い経験になるはずです。僕からしたら、それさえも羨ましいです(笑)。

しかも、今のTOP14は、リーグ全体がすごく面白くなっている。上位チームはどこも独自のチームカラーを持っている。その中で、ラシン92なんて、たった1年で完全にダン・カーターのチームになるような、フレキシブルなところもある。フランスのラグビー自体、何かひとつのことを徹底すると言うよりは、いろんなアイデアを持っているスタイルだし、選手にとってもコーチにとってもすごく勉強になると思います。

――シックス・ネーションズはどうご覧になっていますか。

堅いゲーム運びが多いですよね。良いラグビーをするよりも、勝つラグビーをするという意志を強く感じる試合が多い。言い換えると、『自分がやりたいプレー』よりも『チームを勝たせるプレー』を優先する。

僕自身、コーチになってからは、『勝つためにどんなプレーを選択するか』というミーティングでシックス・ネーションズの映像を使うことが多いんです。たとえばアイルランドのSO(スタンドオフ)ジョナサン・セクストンなんて、足が速いわけでも、ステップやランニングスキルが高いわけでもないけれど、パス、キックの基礎スキルが高くて、デシジョンメークが素晴らしい。セクストンがパスを受ける直前でビデオを止めて『ここから何をするだろう?」と若いSOに考えさせる。すると、彼らの予想と違うプレーを選択していることが多いんです。それは実際に対戦している相手にとってもそうなんでしょうね。だから相手ディフェンスは対応できない。抜けていくわけです。『セクストンはなぜこうデシジョンしたのか』ということについて意見を出し合うと、面白いミーティングになります。

今年のシックス・ネーションズに関しては、やっぱりイングランドが軸になると予想しています。そこにアイルランド、ウェールズがどう対抗していくのか。フランスがどう盛り返していくのか。スコットランドは選手層が薄いけれどいいラグビーをしているし、イタリアも頭を使っている。6チームがそれぞれのチームカラーを持って戦うのがシックス・ネーションズの面白いところですし、それ以外も含めて、海外のラグビーには、本当に多くのヒントがあると思いますね。

栗原徹(くりはら・とおる)

1978年8月12日、茨城県生まれ。清真学園中1年でラグビーを始め、清真学園高から慶大に進学。慶大3年で大学選手権優勝、2001年サントリー入りし、年間全タイトル(ジャパンセブンズ、東日本リーグ、社会人大会、日本選手権)制覇+単独チームで初めてのウェールズ代表撃破を達成。2008年NTTコムに移籍。日本代表には慶大4年でデビューし、通算27キャップ。2003年ワールドカップの4試合であげた40得点は、2015年大会で五郎丸が更新するまで日本代表のワールドカップ1大会個人最多得点記録だった。2014年現役を引退し、NTTコムのスキルコーチに就任。2016年には日本代表のスポットコーチを務めた。

◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆

★「ラグビー フランスリーグ TOP14」

ラグビー世界最高峰のプロリーグ「TOP14」。五郎丸歩選手が所属するRCトゥーロンの試合を中心に毎節2試合放送!

第18節:RCトゥーロンvsリヨン 2/19(日)午前4:30~ [WOWOWプライム]
第18節:モンペリエvsトゥールーズ 2/19(日)深夜2:15~ [WOWOWライブ]

★「生中継!ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」

ヨーロッパのラグビー強豪6カ国が参加して行なわれる大会の模様を全15試合生中継!

 

第3節:スコットランドvsウェールズ 2/25(土)夜11:10~ [WOWOWライブ]
第3節:アイルランドvsフランス 2/25(土)深夜1:40~ [WOWOWライブ]
第3節:イングランドvsイタリア 2/26(日)夜11:50~ [WOWOWライブ]

第4節:ウェールズvsアイルランド 3/11(土)午前4:50~ [WOWOWライブ]
第4節:イタリアvsフランス 3/11(土)夜10:15~ [WOWOWライブ]
第4節:イングランドvsスコットランド 3/11(土)深夜0:45~ [WOWOWライブ]

最終節:スコットランドvsイタリア 3/18(土)夜9:15~ [WOWOWライブ]
最終節:フランスvsウェールズ 3/18(土)夜11:35~ [WOWOWライブ]
最終節:アイルランドvsイングランド 3/18(土)深夜1:50~ [WOWOWライブ]

■『WOWOWラグビー公式ツイッター』(@wowow_rugby

WOWOWのラグビー公式アカウントです。放送スケジュール、最新ニュース、スーパープレー動画等を中心につぶやいています!

S