【田村優選手インタビュー】シックス・ネーションズを観戦しながら勝利をシミュレーション!

  • 2018/2/8

【田村優選手インタビュー】シックス・ネーションズを観戦しながら勝利をシミュレーション!

トップリーグのキヤノン イーグルス、スーパーラグビーのサンウルブズ、そしてラグビー日本代表、いずれのチームでも不可欠な存在である田村優選手。攻撃のタクトを振るうSO(スタンドオフ)としての活躍ぶりは年々輝きを増すばかりだ。

2015年のラグビーワールドカップではエディー・ジャパンの一員としてスコットランド戦で先発。翌2016年にもスコットランド、そしてウェールズと戦い、2017年にはアイルランド、フランスと対戦。記憶に新しいフランス戦では日本代表史上初の引き分けという結果をもたらした。2014年に対戦したイタリアも含め、シックス・ネーションズのイングランド以外の5カ国と対戦した経験を持っている。そんな田村選手に、2月3日(土)に開幕する「欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」の展望をうかがった。

■お互いのプライドがぶつかり合う国を挙げての戦い

──はじめにシックス・ネーションズの印象をお聞かせください。

 見始めたのは大学生の頃です。お互いのプライドがぶつかり合う試合が多いですね。(日本代表として)対戦してきた中で一番印象に残っている試合は2016年のウェールズ戦です。その前年のワールドカップで日本代表がいい結果(3勝1敗)を残したことでお客さんが多く入ってくれて(73,969人)、国を挙げての大きい試合だなと感じました。

──注目チームはどこですか?

 全部なんですけど、今はスコットランドがラグビーのスタイルを変えてきていて、見ていて楽しいラグビーになってきているなと思っているので注目しています。昨年11月に対戦したフランスはギー・ノヴェスHC(ヘッドコーチ)が解任されて(※ジャック・ブリュネルが新ヘッドコーチに就任)どう巻き返してくるかも興味深いですし、イングランドもエディーさん(※エディー・ジョーンズHC)がどんなラグビーをしてくるか興味がありますね。

■田村選手の各チーム分析&注目選手は?

──ではまず、気になっているというスコットランドの印象はいかがですか?

 以前は体のサイズを活かしてくる南アフリカに近いイメージがあったのですが、昨秋の試合を見ているとボールをどんどん動かしていましたので、いろいろな工夫をしているな、アタックをしっかりやり出したな、と思いました。注目はやはり舵取り役のSH(スクラムハーフ)、グレイグ・レイドローですね。いるのといないのとでは全然違います。

──FB(フルバック)のスチュワート・ホッグはシックス・ネーションズで2大会連続MVPに選ばれました。

 速い選手ですが、それだけではなく“読み”もすごくいいので、ちょっと気を抜くと触ることができずに抜かれてしまいます。世界で一番いいと言ってもいいぐらいの、何でもできるFBですね。

──スコットランドと同じく、アイルランドも2019年のワールドカップで日本代表と対戦するチームです。前回のシックス・ネーションズではイングランドに唯一、土を付けています。

 僕たちが昨年対戦したアイルランドは、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ(イングランド・ウェールズ・スコットランド・アイルランドの4カ国で4年に1度編成されるチーム)で主力が抜けていました。でも底上げがしっかりできていて、基本的なスキルも高くミスが全然なかったので、そう簡単に勝てるチームではないと思いました。

──アイルランドには名SO(スタンドオフ)、ジョナサン・セクストンがいます。

 ずっと相手ディフェンスに仕掛け続ける選手です。まっすぐ走り、パスの精度も高く、自分が動きながらゲームをコントロールしていくタイプですね。ランニングだけでなくディフェンスも素晴らしいです。

──続いて3連覇を狙うイングランドです。エディー・ジョーンズHC就任後は22勝1敗ですが、強さの秘密はどこにあるのでしょうか?

 エディーさんは『倒れたらすぐ起きろ』とか『早くセットしろ』といったことに厳しいので、選手が怠けなくなったのではないでしょうか。体が大きいうえによく動いていることと、エディーさんが描いている戦術が融合しています。やろうとしていることも明確で、そのあたりが勝因になっているのではないでしょうか。

──それでは、昨年11月に日本代表がドローに持ち込んだフランスに対してはどんな印象を持ちましたか?

 強烈な印象はなかったですね。正直なところ、あのチームでどうやってシックス・ネーションズで接戦を演じてきたのかなと…。おそらく波が激しくて、その波がいい時は勢いを止められない、そんなチームなのではないでしょうか。

──ただ、SHは若い選手が台頭しています。

 日本代表戦で前半から出てきた選手(バティスト・サラン)の方が堅実にゲームをコントロールするタイプで、後半の選手(アントワーヌ・デュポン)の方が気も強そうで自分からガツガツ行くタイプに見えました。どちらもよく自分から動く選手でしたね。

──2016年に対戦したウェールズについてはいかがでしょうか。

 スコットランドと似ている印象があります。よくボールを動かして、フォワードにも機動力があり、スクラムもそこそこ強いです。よくまとまっていて、すごくいいチームですね。

──ウェールズの核でヨーロッパ最高クラスのFB、リー・ハーフペニーの印象はいかがですか?

 彼はゴールキックが上手いので、同じキッカーとして『なんであんなに上手いんだろう』と思いながら見ていました。フォーム、蹴るまでのテンポ、ボールの軌道、どれも安定していたので見入ってしまいましたね。

■優勝予想はあのチーム!田村選手ならではの観戦法もアドバイス

──そんなシックス・ネーションズをより一層楽しく見るためのアドバイスをお願いします。

 シックス・ネーションズを初めて見る方は、大きい選手たちがどれだけいっぱい走っているかご注目ください。ボールを持っているところばかりがフォーカスされがちですが、それ以外のところでも選手たちは画面の端っこでいっぱい走っています。そういう選手を見ていただいても面白いと思います。

──熟練した目を持つファンにも助言をお願いします。

 どのチームがどういうスタイルで戦っているかを見ると面白いでしょう。どの国もスタイルが似ているのですが、その中でどこも工夫しながら色を出していこうとしているので、そこを見るといいと思います。

──田村選手自身は今回のシックス・ネーションズをどう観戦しますか?

 各国がどんなスタイルでやっているか、もし僕が対戦するとしたらどう戦うか、実際に試合する感覚で観戦したいですね。特に2019年のワールドカップで日本代表と対戦するアイルランドとスコットランドについては、どのように試合を運びたいのかを見極めたいと思っています。

──最後にズバリ、田村選手が予想する優勝国は?

 たぶんイングランドが優勝すると思うのですが、スコットランドに優勝してほしいと思っています。最初に言ったように、見ていて楽しいラグビースタイルに注目しています!


2019年のワールドカップをシミュレーションするように観戦するという田村選手。そのような見方はもちろん、屈強な選手たちによるフィジカルバトルや、ボールを動かし相手の防御を崩すための頭脳戦を存分に堪能することができる。それが、シックス・ネーションズだ。



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