【大西将太郎コラム#3】多様性から見るラグビーの魅力

  • 2017/10/10

写真左より、ネマニ・ナドロ、アリヴェレティ・ラカ(GettyImages)

写真左より、ネマニ・ナドロ、アリヴェレティ・ラカ(GettyImages)

こんにちは、大西将太郎です。
フランスリーグTOP14を観戦していると、多くのチームの両端(アウトサイドバックス)といわれるポジションに、フィジーをルーツに持つ選手が多いな、という印象を受けます。例えば、昨季、優勝したクレルモン・オーヴェルニュのアリヴェレティ・ラカ、モンペリエのネマニ・ナドロにティモジ・ナングサ。RCトゥーロンではジョシュア・トゥイソヴァ。ラシン92のヴィリミ・ヴァカタワ、ジョー・ロコゾコなど、名前を書いていけばキリがない。
そこで、なぜフィジーの選手がアウトサイドバックスで多くのチームに必要とされているのか。そして、日本ではどうなのかを考察することによって、ラグビーの特徴と魅力を再認識してみよう。

フィジーは、南太平洋の海に囲まれた300以上の島々で構成されている国で、人口は約90万人。日本からだと、現在直行便はなく経由を含め、約15時間のフライトで行くことができる。日本の若年層には、物価が安く、英語圏ということで語学留学に人気のある国だ。
そして、フィジーといえば記憶に新しいところでは、2016年のリオデジャネイロオリンピックで初めて開催された7人制ラグビー競技で金メダルを獲得したことだろう。これは、1956年にフィジーがオリンピックに初めて参加して以来、全競技を通しても、60年間で初めて獲得したメダルが金メダルということで国中がお祭り騒ぎになった。このように、フィジーの国技であるラグビーは国民に文化として根付き、子供達は小さな頃から野原や公園でラグビーボールと触れ合っている。また、僕自身も初めてとなる国際試合(テストマッチ)の対戦相手はフィジーであったし、ワールドカップでも対戦し、試合で何度か訪れた国ともあって勝手に親近感を抱いている国でもある。

そのようなフィジーの選手と対戦をして、いつも感じることは「想像をはるかに超えるプレー」をしてくるというのが率直な感想だ。ラグビーにセオリーはないと思っているが、対峙する相手が「この場面では、恐らくこのようなプレーを選択してくるであろう」と先読みをすることはある。しかし、彼らはそのような予想をはるかに超え、子供の頃から養ったハンドリングスキル、視野の広さ、そして何より、そのすべてのプレーを可能にする生まれ持った身体能力の高さにはいつも驚かされた。このような経験からも、フランスのチームでフィジーの選手がトライを取りきるポジション、トライを取るためのきっかけを作るポジションで必要とされているのが納得できる。

ならば、そのような身体能力の優れた選手が集まる15人制のフィジー代表も、ラグビーワールドカップでも好成績を残しているのでは、と思われる方も多いと思う。そこで過去の成績を見てみると、フィジー代表はラグビーワールドカップに過去8回出場をしているが、そのなかでベスト8が2回というのが最高成績である。7人制のようにスペースが大きくなるラグビーではなく、コンタクトの回数が多い15人制ではなかなか勝てていないのが現状である。

日本のトップリーグに目を向けてみると、現在ではアウトサイドバックスのポジションで活躍するフィジーの選手は、近鉄ライナーズのセミシ・マシレワくらいか。理由として、日本の多くのチームが必要としているポジションは、フォワードには背が高くて突破力のある選手、バックスには正確なキックが蹴れて、司令塔の役割をこなす選手に需要が多い傾向にあるためで、逆にいえば、日本人選手にはパナソニック ワイルドナイツの山田章仁選手や福岡堅樹選手のように走力のある選手が多くいるということ、そして、フロントローと言われるスクラムを組む最前列の選手は層が厚いといえるだろう。

このように、ラグビーは多様な選手の集まりで成り立つスポーツ。それこそが魅力で15人、15のそれぞれのポジションに、個の特性を生かした役割がある。逆に言えば、自分の長所を活かせるポジションが必ずあるということだ。それぞれの国のリーグで求められるものに違いはあるが、身体能力や特性、性格など多様な個性を1つのチームにして試合を行い、勝利を目指すことこそがラグビーの最大の魅力だと思う。


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