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プレーオフ2013

2012-2013 NBA FINAL

2013NBAファイナル現地レポート
WOWOW NBA ONLINEナビゲーター
佐々木クリスが熱狂と興奮の現地からレポート!!
2013.6.20 ファイナルの模様を現地からお届け!
佐々木クリスのUSAレポート2013 #16

 What's up!? シリーズと同じくアメリカ滞在も大詰めを迎え、歴史的Game6を目撃した疲れからか、2度寝&遅刻ギリギリだった佐々木クリスです(汗) ここまでくると選手の疲労度は計り知れませんね。本当にタフなシリーズ、目を大っきく開けてしっかりと最後まで見届けたいと思います!

 と、熱い気持ちで書き始めたものの今日はどことなしに寂しさが僕の周りを漂っていました。
どちらが勝っても終わり。本当の最終戦。そんなGame7が目前に迫っております。

 「家族とゆっくり過ごして、ビールも1杯、2杯飲んでリラックスするだけさ。」と笑顔だったシェーン・バティエも内心穏やかでないはず。ヒートの選手は明日の試合までの過ごし方を聞かれて、家族と過ごしリラックスすると答える選手が多かったですね。レブロン・ジェイムスは「子供達にスポンジ・ボブを一緒に観よう!と言われると思う。」と会見場で笑ってました。

 練習もヒートは奇跡的な勝利のあとなので、いつもの笑顔溢れる時間に戻ってましたね。サンアントニオにいた時とは大違い。それでもあれだけ紆余曲折あった試合、アドレナリンが引かなかったのでしょう、レブロンはゲームの事を考えてほとんど寝れなかったそう。

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 一方、スパーズの選手に向けられる質問の多くは、どうやって昨日の衝撃的な逆転負けを乗り越えるか?というもの。それでも修羅場を見てきたスパーズの面々は「切り替えは出来ている。」ときっぱり。トニーもダンカンも「シーズンが始まる前にファイナル3-3でGame7を戦う機会があると知っていたら、望むところだと喜んだと思う。まだこれはチャンスなんだ。」と似たようなコメント。過激な自己表現をしないスパーズはまさに虎視眈々と次に照準を合わせている感じ…

 コートではポポビッチHCがマヌ・ジノビリから順にトニー、ダンカンといつも以上に時間をかけて話しをしてました。しかも、思うに唇の動きを読まれないようにいつもメディア側に背中を向けている。。だから写真もいつも顔が写らず、お尻ばっかり(笑)

 もう1つ、印象的だったのはダニー・グリーンとゆっくり腰掛けてダンカンが話をしていたシーン。何言ってたのかなぁ、ポップHCとダンカンのアドバイス、僕ももらいたいなぁ。

 さて、ちょっとだけ時間を巻き戻してGame6を振り返りたいと思うのですが、やっぱりこっちでも話題になったのは、マイク・ミラーのスニーカー片足3P、レブロンのヘッドバンド、観客が途中で帰った事、レイ・アレンの同点3Pでした。

 マイク・ミラーには直接あの瞬間の話を聞いたところ、「ボールが廻ってきたから、決めるしかなかったからな。」と男前コメント(笑)

 レブロンはヘッドバンドについて「試合開始には着けるけど、もしまた外れてしまった時にまた戻って来るかは彼(ヘッドバンド)に聞いてみないとわからないな。」との事。この際外して出ればいいのに(笑) でもバティエもしっかり「みなさん、ヘッドバンドがすごいんじゃなくて、レブロンが物凄いんだよ!間違えないでくれよ(笑)」と冗談混じりに過熱するメディアに釘を打っておりました!

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 また、観客が早く帰った事はスポーツチャンネルだけでなく、大手NEWSチャンネルでも取り上げられており、アレンのシュートが決まったと知った観客がアリーナに戻ろうとしたものの再入場を止められた映像も放送。忠誠心の薄いファンとして批判されていました。面白いのはこうした出来事も選手達に質問としてぶつけられる事。バティエは「まぁマイアミの交通事情を考えると少し大目に見てあげようよ。」とコメントする一方、ボッシュなどは「最後まで観てくれる人にきて欲しい」と意見が分かれました。チャルマーズは相変わらずのフワフワした感じで「(事実に対して)まぁ、それ以上でもそれ以下でもないよ。」と言っておりました…

 そして、アレンの3P!の前に、試合が残り少なくなり、スパーズの優勝が色濃くなってきた時に(ちょうどお客さんが帰り始めるちょっと前)コートの周りを黄色いロープと黄色いシャツの係員が囲み始めたのです。放送でみなさん確認出来たでしょうか?
これは優勝が決まった際に興奮したファンがコート内に駆け込まないための準備なのですが、この時なんとコートとアリーナ裏側をつなぐ舞台袖にはラリー・オブライアン・トロフィーも準備されてたらしいじゃないですか!?

 この"イエローロープ(黄色のロープ)"は選手の目にも勿論入っていて、ヒートの選手はこれを見て熱くなったそうなんです!まだセレモニーには早い!ロープなんか出しやがって!闘志に火をつけたと言ってました。

か・ら・の!

アレンの3P!

 本人は「3Pラインの外にいるか確かじゃなかった。」と言っておりましたが、NBA歴代3P成功数1位は伊達じゃない!

ちょっと前にレポートに準備の大切さを書きましたがアレンはその代表例。今でも試合前のルーティーンはTip Off4時間前にアリーナ入りするところから始まり、ひたすらシューティング。聞くところによると、強迫観念にも似た感覚でこなさないことには落ち着かないのだとか。スポールストラHC曰く、「教えられない事を自らやる事がアレンを素晴らしい選手にしている。」とのこと。アレンのルーティーンは8歳の時に体育館を出る前に右手て5本レイアップを決めて、左手でも5本レイアップを決める事から始まったらしいのですが、連続で入らなかった時には泣いてしまったのだとか。

因みにアレンと一緒にアリーナ入りしている、マイク・ミラー、ジェームス・ジョーンズも毎日体調に応じて300-500本シュートを打ち込むのだが、「アレンが移ってくる前は2人でタクシーで来ていたので、アレンが来てチームがバスを出してくれる様になった。殿堂入りする選手の恩恵さ。」と言っていましたよ!

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 今回のファイナルレポートは#16。NBAのチャンピオンが勝ち取らなければならない試合数も16。今のところスパーズ15勝、ヒート15勝。どちらが勝っても終わりという現実。高まる期待感と寂しさに複雑に揺れる心境です。

 プレイオフシリーズGame7のレブロン・ジェイムスのキャリア得点平均は33.8pt。あの、マイケル・ジョーダンを上回りNBA歴代1位。既に歴史的なシリーズですが、全てを出し切るラストゲーム、両チームに期待です!Let's Go!



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