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プレーオフ2013

2012-2013 NBA FINAL

2013NBAファイナル現地レポート
WOWOW NBA ONLINEナビゲーター
佐々木クリスが熱狂と興奮の現地からレポート!!
2013.6.16 ファイナルの模様を現地からお届け!
佐々木クリスのUSAレポート2013 #12

 What's Up!?佐々木クリスです!今回はちょっと違った角度から、ファイナル&NBAの凄さを感じてもらえたら嬉しいです!それでは早速いってみよ〜

 今日は両チームの前日練習&メディア取材。Game5はシリーズの分岐点になりそうなだけに、取材する側も力が入る。入念にステップを踏むレブロンや、シュートを打ち込むウェイドを観たり、両チームの選手の多くがインタビューで"preparation"、"準備"の重要性に触れていた。

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 ヒートやスパーズの選手達が、常日頃から口にしている"preparation"。僕もbjリーグ所属の選手として、"準備をする"ことの大切さはわかっていたつもりだが、Game4でスパーズのマヌ・ジノビリがタイムアウト明け、始めてコートに立つ前にハーフコートを往復ダッシュしたのを見て、才能のある選手でもこれほど必死にやるのかと、目の当たりにした。
自分は必死じゃないと通用もしないんで、自然といつも必死なんですが(笑)、ジノビリの試合に挑んでいく姿勢を見て、自分のバスケ魂にも火がつきました。

 やっぱり、アメリカのバスケ文化はすごいよ!30歳の大人が大人気なく中学生を蹴散らす。逆に15歳が全力でNCAAの選手にぶつかって行く。別に何もその勝負には懸かっていない、ただ本気で勝つために。

 今回のファイナルレポートでも書いたが、レブロンは2007年のキャバリアーズ時代にNBAファイナルでスパーズに完膚無きまで打ちのめされた。そして何十倍も上手くなることを自分自身に言い聞かした。今ではスポットシュートを分析すると、NBA史に刻まれた名シューター、レイ・アレンより確率が上。これは本当なんです。どれだけ我武者羅に取り組んだか、どれだけ必死に打ち込んできたのか…そう、世界一には理由がある。

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 スパーズのトレーニングスタッフのおふた方、吉田さんと山口さんに夕食で伺う事が出来た。
まず吉田さんが言ったのは、「準備が出来ない選手はこのレベルでやれない。」という事。「マヌのアップは2万人近くが見ている中でやっているが、ダサいとか恥ずかしいとか、彼は全く感じていない。本当に身体の感覚を大事にしてる。」との事。また、「必要と感じるかいなか、やるかやらないか、全て個人の自主性に任されている。」とも…。"自主性"という言葉。これは一見捉え方を間違えると、マヌのような取り組みはできない。

 NBA傘下のNBDLで4年の経験をお持ちの山口さんも「NBDLにはNBA選手以上の能力の選手は結構いるけど、本当に必要な事を理解してるとは言えないんだよね。そういう選手がスカウトが見にきてくれないとか文句言ってる間に、NBAに行く選手はきちっと目標を見据えて黙々と努力してるからね。スパーズのメンバーだってそうだよ。試合の何時間も前に来てみんな練習する。1年、2年先にやっと結果になるんだけどね。マヌは右手の練習。あのダンカンさえ、得意のムーブをひたすら確認してる。」と付け加えてくれた。

 NBAの舞台は結果が全て。それが分かっているから"自主性"の意味をしっかりと理解して、NBAを代表する選手までもが、それぞれルーティーンやスタイルを確立している。吉田さんの言葉を借りるなら「ある意味ジンクスみたいのを信じる人も多いかな。。」そして、「トニー(パーカー)は無駄が好きじゃない。練習嫌いと言われるけど、必要のない事をしないだけで、必要と思ったことは全力で貪欲に取り組んでいるよ。チームメイトとも無駄話をして場を和ませるというより、的確かつ必要な発言だけで引っ張っていく。トニーの話はダンカンも聞くしね。」そして最後に吉田さん、山口さんの両者が口を揃えて教えてくれたことは、「素晴らしい選手はセルフイメージが高い。ゴールが見えているからやるべき事がハッキリと理解出来ている。」ということ。

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 放任主義に取られがちなアメリカの"プロフェッショナリズム"と"自主性"。しかし、アメリカでも一流は当たり前の事を当たり前に"準備"する。このことは、意外と見落とされてはいないだろうか?

 ただ、「才能ある選手でも、NBAに行けないんだ…NBA傘下のリーグから目指しても難しいんだ…」とは感じて欲しくない。おふた方が話してくれたように、その選手がNBAにチャレンジできないのは、決して才能が足りないせいではなくて、準備"×"努力"=セルフイメージが足りないのだ。生まれた時からNBA選手なんてひとりもいない。可能性は自分が決めるものだと思う。僕には無理かもしれない・・・。けれど、今14、15歳…22歳でも良い。もしNBAの舞台に立ちたいなら、早めにチャレンジすべきだと思う。

Let's be real…正直言ってNBAでスターにはなれないかも知れない。スタートでもないかも知れない。けど13番目の選手になれない理由はどこにもない。結果がダメでもチャレンジすることは、絶対次の道を開いてくれる!と自分は信じています。

努力、準備、全ては自分が求めるか否か。NBAのスター達の様に…。いつか、日本人選手たちが、当たり前のようにNBAの舞台でプレーしていることを夢見て。

今回のレポート、いかがでしたが!?NBAファイナルはこれから終盤戦に入っていきますが、ディレクターさんとまだまだ深く潜入したいと思ってます!
中継でもコートサイドからリポートしたり、現地の最新情報をお伝えしていきますので、番組も是非チェックしてくださいね。
みなさん引き続きよろしくお願いします!See Ya!



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