K.アービングがトレードを要求していた？（写真提供：Getty Images）

　クリーブランド・キャバリアーズのポイントガード、カイリー・アービングが先週、球団オーナーのダン・ギルバート氏にトレードを要求していたようだ。現地21日、事情に詳しい2人の関係者の話で分かった。

　オールスター4回出場の実績を持つアービングは、2011年ドラフトで全体1位指名を受けて以来、キャブス一筋で6シーズンをプレー。数々のケガを乗り越えながら、リーグを代表するプレーヤーの仲間入りを果たした。

　2016年には、2014年に古巣に戻ってきたレブロン・ジェームズとともに、クリーブランドに1964年以来となる北米プロスポーツのメジャータイトルをもたらし、自らの地位を確立。アービングは、今度はレブロンから離れ、独り立ちをしようとしている。

　キャブスからのコメントはないが、最近、元MVPのデリック・ローズと1年契約について交渉をしたと報じられており、アービングのトレード要求と関係がある可能性がある。

　トレード先候補は、カーメロ・アンソニーを放出したがっているニューヨーク・ニックス。しかし、ニックスは、キャブスを納得させるだけのトレード要員を用意できない可能性があり、また、サラリー総額を合わせるためキャブスが他の選手を差し出さなくてはならなくなる。

　アービングは、キャブスとの契約があと2年（2019-2020シーズンがプレーヤーオプション）。昨シーズンは72試合に出場し、キャリアハイの平均25.2得点、5.8アシストをマーク。3年連続となるファイナルでは、平均25.9得点を記録した。

　キャブスは、今年のNBAファイナルでゴールデンステイト・ウォリアーズに第5戦であっさり敗戦。その後、ギルバート氏との契約延長交渉が決裂したデイビッド・グリフィン前GMがチームを離れ、移籍市場では財政面に余裕がないため補強が思うように進んでいない。さらに、アービングのトレード要求で、さらに落ち着かないオフになっている。（STATS-AP）

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