インディアナ・ペイサーズで球団社長を務めるラリー・バード氏が辞任を決断し、あとをケビン・プリチャードGMが引き継ぐことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。

　今週明けに、マンハッタンの5番街をインディカーで走行し、インディアナへのオールスター誘致のアピールをしたバード氏は現地28日、突如、辞任を決断。同氏がペイサーズで重要なポジションを退くのは、これで3度目となる。

　バード氏は、1997-2000シーズンにペイサーズの監督を務め、2000年にNBAファイナルに進出。監督の効果は3-4年で低下するという長年の学説にならい、そのシーズン終了後に辞任した。

　2003年に球団社長として復帰。リーグ屈指の強豪チーム作りに貢献し、2004年にイースタンカンファレンス決勝進出を果たした。そのチームは解体されたが、その後もポール・ジョージ、ダニー・グレンジャーを中心にチームを作り、2012年にNBAエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーを受賞。その数カ月後、健康問題からチームを去ったが、1年後に球団社長として戻り、ペイサーズは2013年、2014年とカンファレンス決勝に進出した。

　球団社長に昇格するプリチャードGMは、ポートランド・トレイルブレイザーズでフロントを務めたのち、2011年にペイサーズに加わった。

　バード氏は、エースのジョージの去就問題を残してチームを去ることになる。ジョージは来シーズン終了後にフリーエージェントになる資格があり、ロサンゼルス・レイカーズでのプレーを望んでいると噂されている。ペイサーズは、ジョージとの長期契約を目指すか、トレードで見返りを求めるか決断しなくてはいけないだろう。（STATS-AP）

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