現地27日、ミネソタ・ティンバーウルブズの筆頭オーナーであるグレン・テイラー氏が、上海を拠点とする投資家のLizhang Jiang氏らに球団株式の一部を売却することで合意し、NBA初の中国人オーナーが誕生する見通しとなったことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。

　情報筋によると、テイラー氏は、中国でスポーツマーケティングに携わっているLizhang氏と、ニュージャージーを拠点とする不動産王のマイヤー・オーバック氏の2名を、自身のオーナーグループに迎えることで合意。取り引きは完了していないが、オーバック氏は球団株式の9.5％、Lizhang氏は5％を取得するという。

　NBAは、かねてから人口14億人を抱える中国でのNBA普及に力を入れており、元ヒューストン・ロケッツのヤオ・ミン氏の貢献もあり、リーグの人気は高まっている。Lizhang氏が保有するのは球団株式の5％にすぎないが、これまで海外での認知度の低かったウルブズにとってマーケット拡大のチャンスになると見られる。

　中国人オーナーに関しては、2009年にクリーブランド・キャバリアーズが中国の投資家グループに球団株式の15%を売却する交渉を進めていたが、破談に終わっていた。（STATS-AP）

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