現地13日に行われたNBAファイナル第5戦は、シリーズ1勝3敗と絶体絶命のクリーブランド・キャバリアーズが112対97で勝利をもぎ取り、ゴールデンステイト・ウォリアーズの1回目の2連覇のチャンスを阻止。勝利の立役者となったポイントガードのカイリー・アービングは、まだ満足していないと語り、16日の第6戦に向け気持ちを切り替えている。

　キャブスは、第5戦でアービングとレブロン・ジェームズがともに41得点と爆発し、チームをけん引。“クラッシュブラザーズ”の活躍により、ウォリアーズのシャンパンを開け、ラリー・オブライエン・トロフィーにキスをする計画をひねり潰した。

　特にアービングは、クロスオーバーから相手のアンクルブレイクを誘ったり、厳しいマークを受けながらフェイドアウェイシュートを決めるなど、勢いが止まらず。スリーポイントシュートを7本中5本沈め、24本中17本のフィールドゴール（FG）を成功させた。レブロンからは、「これまでに生で見た中で、恐らく最高のパフォーマンスのひとつ」との賛辞が贈られた。

　正念場の第4Qには2分弱のスパンで10得点を稼ぐなど気迫あふれるプレーを披露。もしキャブスが第7戦に持ち込み、1勝3敗からファイナルを制した史上初のチームを狙うつもりなら、アービングには同様の活躍が要求されるかもしれない。

　アービングは、「僕らは満足していない」とコメント。「チームはホームでの第6戦の重要性を理解している。相手は信じられないプレーをしてくることは分かっている。だからさらにハイレベルのプレーをする必要がある」と、次戦に向けて意気込みを示した。（STATS-AP）

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