現地3日に74歳で死去したM.アリ氏（1962年5月撮影）。（写真提供：Getty Images）

　ボクシング元世界ヘビー級王者のモハメド・アリ氏が現地3日に74歳で死去したことを受け、NBAのレジェンド、ジェリー・ウェスト氏（元レイカーズ）、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが追悼の言葉を贈った。

　男子バスケットボールの米国代表として出場した1960年ローマ五輪で、カシアス・クレイ（旧名）という将来有望な若きボクサーの存在を知ったウェスト氏は、「笑顔がすてきで、器が大きい人物だった。それは世界チャンピオンになる前からそうだった。本当にすばらしい人間だった」と、在りし日の故人を振り返った。

　また、世界ヘビー級王者としてだけでなく、社会活動家としても全世界のヒーローであったアリ氏について、「特にあの時代の黒人アスリートなら誰もやろうとしないことを、あえてやるような、大変勇敢な男だった」と述べると、「彼は人々のものの見方を変えてくれた。立派な人間だった。本当に大好きだったよ」と悼んだ。

　レブロンは、「モハメド・アリ氏のような象徴的な存在が亡くなるのは、とても悲しい」とコメント。「中国や世界中を訪れたときに、その土地の人が自分のことを知っているのは、モハメド・アリ氏のおかげだ。彼が最初のスターだった。彼は史上最高の人物。それはリング上の功績とはなんら関係がない」と、一人の人間として偉大だったとたたえた。

　また、カリーは、アリ氏が地位と名声を有効活用し、自身の信じることに声を上げてきたことをすばらしいと思っていたと話し、「人に何を言われようと、自分の立場を利用し、信念を口にしたアリ氏は、お手本となる人物だった」と語った。

　アリ氏の功績をたたえ、5日に行われるキャブス対ウォリアーズのNBAファイナル第2戦の前に、黙とうが捧げられることが決まった。（STATS-AP）

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