「強いチームが勝つ」と意気込んだD.ウェイド。（写真提供：Getty Images）

　NBAは現地15日、マイアミ・ヒート（第3シード）対トロント・ラプターズ（第2シード）のイースタンカンファレンス準決勝第7戦を、ラプターズ本拠地のエア・カナダ・センターで行う。この日の勝者が、クリーブランド・キャバリアーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、オクラホマシティ・サンダーに続き、カンファレンス決勝に進出する。

　ラプターズとヒートのいずれが勝っても、同一のプレーオフで第7戦を2回制したリーグ史上15番目のチームとなる。また、ラプターズが勝てば、球団史上初のカンファレンス決勝進出、ヒートが勝てば2シリーズ連続で2勝3敗の崖っぷちから逆転した、リーグ史上初のチームとなる。

　敵地での第6戦で敗れたラプターズは、シリーズ突破に王手をかけた試合で分が悪く、これまで2勝6敗。2014年のプレーオフ1回戦では、ホームでの第7戦でブルックリン・ネッツに敗れた。カイル・ラウリーとデマー・デローザンのバックコートコンビは、2人合わせた今シリーズの1試合平均が42.7得点だが、フィールドゴール（FG）成功率は38％と低いままだ。

　フォワードのデマーレイ・キャロルは「俺たちは追い詰められるだろう」と、厳しい展開になることを予想しながらも、「第7戦は地元ファンがいる、自分たちのコートでプレーできる。これ以上の場所があるかい？」と意気込みを示した。

　一方のヒートは、過去4回の第7戦でいずれも勝利しており、今回も勝てば、ロサンゼルス・レイカーズとボストン・セルティックスの2チームしか成し遂げていない、第7戦5連勝を達成。相手に王手をかけられた試合では、過去8戦で7勝1敗と土壇場で力を発揮している。

　今シリーズ平均25.2得点と絶好調のドウェイン・ウェイドは、第7戦に向けて、「あともう少し頑張らなくてはいけない。圧倒的な雰囲気の中での試合となるが、全て出し切ることが必要。明日はないのだから。それが第7戦の戦い方だ。2チームが全てを出してプレーしようとする。強いチームが勝つ」と語った。（STATS-AP）

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