初対面から1年… 新人監督同士がNBAファイナルで対決「運命のいたずらだ」
2015年のリーグの頂点を決めるNBAファイナルは、くしくも新人ヘッドコーチが率いる2チームの対戦となった。実は、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCとクリーブランド・キャバリアーズのデビット・ブラットHCのNBAファイナルへの道は、両者のエージェントがセッティングした昨年6月のロサンゼルス国際空港での面会から、始まっていた。
2人はバスケットボールや人生について自身の哲学を語り合い、すぐに意気投合。ウォリアーズ指揮官就任が決まっていたカーHCは、共に働かないかとウォリアーズでのポジションをブラットHCにオファーし、海外リーグの監督として成功を収めNBAでのチャンスを待っていたブラットHCもいったん承諾した。
しかしその後、事態は急転した。キャブスがブラットHCに次期監督の面接を打診。すると、カーHCは快くブラットHCの背中を押した。そしてその2人が、現地6月4日に開幕するNBAファイナルで対戦者として再び顔を合わせる。
カーHCは、「まさか1年もたたないうちにNBAファイナルで対戦するなんて、あのときは考えもしなかった」と驚きを隠せない様子。一方のブラットHCは、「大いなる運命のいたずらだ。あのときの会話を思い出すと本当にそう思う。我々は、NBAチャンピオンを懸けて戦うチームの一員としてありたいと話していた。それが実現したんだ。相対するチームでね」と語った。
新人ヘッドコーチ同士がNBAファイナルで対戦するのは、リーグ創設の1946-47シーズン以来。どちらが優勝しても、NBAでの監督経験なしのヘッドコーチがリーグ制覇を果たすのは、1982年にロサンゼルス・レイカーズを優勝に導いたパット・ライリー監督（現マイアミ・ヒートGM）以来となる。（STATS-AP）
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