司令塔C.ポールが負傷のクリッパーズ、不安抱えロケッツ戦へ
ウェスタンカンファレンス第3シードのロサンゼルス・クリッパーズは、現地4日から第2シードのヒューストン・ロケッツとカンファレンス準決勝（7回戦制）を戦う。中5日と休養が十分なロケッツに対し、クリッパーズはサンアントニオ・スパーズとの大激戦を終えて中1日、かつ司令塔のクリス・ポールが負傷中と苦しい体勢で挑む。
ポールは2日のファーストラウンド第7戦の第1Qに左ハムストリングを故障。決勝のシュートを決めて見せたが、苦痛に顔を歪め、負傷は明らかだった。クリッパーズのドック・リバースHCは、ポールの第1戦出場の可能性について「確実ではないが、予想するならノーだ」との厳しい見通し。ポール自身は「祖母が一生懸命祈ってくれている。祖母は母に伝え、母も祈ってくれるだろうし、大丈夫だ」とポジティブな姿勢を示した。
もしポールが不出場となれば、クリッパーズの控えポイントガード陣に重圧がかかる。オースティン・リバースは今プレーオフ、全7試合に途中出場し、1試合平均5.4得点、1.1リバウンドの成績。シーズン終盤に中国リーグから加入したレスター・ハドソンは1試合に出場し、5得点、2アシストだった。
一方、2009年以来初めてカンファレンス準決勝に進んだロケッツは、クリッパーズの勢いを警戒。エースのジェイムス・ハーデンは「相手は厳しい第7戦を戦い抜いて来ている。俺たちもエネルギー全開で出てきて、攻守両方でいいプレーをするように気をつけないといけない」とコメント。ポールについては「素晴らしい選手だし、相手の柱でもある。でも相手は非常にいいチームだし、ブレイク・グリフィンも絶好調だ」と気を引き締めた。
また、両チームとも主力にフリースローを苦手とする選手を抱えるため、ハック・ア・シャック戦術が採用されるかどうかも注目される。クリッパーズのデアンドレ・ジョーダンは今プレーオフ、フリースロー成功率が38.4％。ロケッツのジョシュ・スミスは43.5％、ドワイト・ハワードは46.3％にとどまっている。（STATS-AP）
