C.ポールが劇的決勝弾 クリッパーズ、昨季王者下してシリーズ突破
ウェスタンカンファレンス第3シードのロサンゼルス・クリッパーズは現地2日、ファーストラウンド（7回戦制）第7戦で第6シードの昨季王者サンアントニオ・スパーズを111対109で破り、シリーズ4勝3敗でカンファレンス準決勝に進出した。
最も目が離せない試合となった最終決戦は、期待通りの好ゲームに。わずかにビハインドを背負っていたスパーズが、第4Q残り8.8秒に大黒柱ティム・ダンカンがフリースロー2本を確実に決め、109対109の同点に追いついた。このまま延長戦に突入するかと思われたが、クリッパーズのクリス・ポールがドライブで攻めると、残り1秒にディフェンスでカバーに入ったダンカン越しにワンハンドシュート。これが決勝点となり、第7戦までもつれたシリーズに決着がついた。
序盤にハムストリングを痛めたポールだったが、再びコートに戻りプレーを続行。最も重要な局面で、シリーズ突破を決めるシュートを決めて見せた。クリッパーズのドック・リバースHCは、ポールについて「本当にタフな奴だよ。彼はストリートファイターだ。あの意思の強さには心底惚れる」とチームの司令塔を手放しで褒めたたえた。
ダンカンも、ポールの最後のシュートについて「アンビリーバブルとしか言いようがない」とコメント。「負傷を抱えながら最後までプレーをやりとげ、チームを勝利に導いた。偉大なリーダーだ。見ていて素晴らしかった。対戦相手だったのが残念だ」と敵ながら拍手を送った。
ポールは、後半に18得点を挙げてチーム最多の27得点、ブレイク・グリフィンが24得点、13リバウンド、10アシストで今シリーズ2度目のトリプルダブルを記録した。マット・バーンズが17得点、ジャマール・クロフォードが16得点だった。なお、クリッパーズは4日から始まる西カンファレンス準決勝で、第2シードのヒューストン・ロケッツと対戦する。
一方、惜しくも涙をのんだスパーズは、ダンカンが27得点、11リバウンドで今シリーズ6度目のダブルダブルをマーク。トニー・パーカーが20得点、ダニー・グリーンが16得点、クワイ・レナードが13得点だった。（STATS-AP）
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