ペリカンズのA.デイビス、いよいよプレーオフで次のステップへ
ニューオーリンズ・ペリカンズのフォワード、アンソニー・デイビスは現地18日、リーグ最高勝率のゴールデンステイト・ウォリアーズ相手にプレーオフデビューを飾る。大学時代には全米チャンピオンに輝き、19歳にしてロンドン五輪の米国代表に選ばれ、金メダルを獲得。オールスター戦もすでに2回経験し、次のステージにたどり着いた3年目の22歳に、熱い視線が注がれる。
デイビスはレギュラーシーズン最終戦で昨年覇者サンアントニオ・スパーズ相手に31得点、13リバウンド、3ブロックのパフォーマンスを発揮し、チームをプレーオフに導いた。チーム内ではすでにリーダーとして認められているデイビスは勝利後「コーチ陣とみんなを誇りに思う」と話しながらも、「目標のプレーオフ進出は果たしたが、ここで終わりではない」とすでに気を引き締めていた。
高校時代に急激に身長が伸びるまでポイントガードとしてプレーしていたデイビスは、208センチの身長を誇りながらも、速攻ではドリブル突破、さらにタイミングよくパスを出す技術を兼ね備える。ディフェンスでショットブロックしてリバウンドを取り、パスを出してはコートを駆け上がり反対側のゴールにアリウープと、規格外のプレーが飛び出すこともしばしばだ。
プレーオフでは守備につくことも予想されるウォリアーズのドレイモンド・グリーンは「彼はこれといったパターンがないので、一つの動きを止めるのは難しい。パワーで押し込んでくるのではなく、高さと身体能力をうまく生かしてくる。ジャンプショットも6メートルのシュートから、反転ショットまで上達している」と警戒。
ペリカンズのモンティ・ウィリアムズHCは「彼が成功するのは、彼の才能と、彼が一生懸命プレーするからだ。チームメイトも彼を探す。彼が自分たちを引っ張ってくれると信じているからだ」と期待を込めた。
デイビスは今季1試合平均24.4得点、10.2リバウンド、2.9ブロックを記録。「ときどき、こんな数字出すやつがいるのかと自分でも思ってしまう。楽しもうとすれば、何が起きてもおかしくない」と意欲を見せた。（STATS-AP）
