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現地22日に開催されたNBA理事会で、ドラフト上位指名権の順位を決めるドラフトロッタリー(抽選会)のルール変更案が否決されたことが分かった。米スポーツ専門ケーブル局『ESPN』のウェブサイトが報じた。
同サイトによると、NBAのオーナーらによる最終投票の結果、賛成17、反対13となり、ルール変更に必要な賛成票23に届かず。投票の前には、複数の情報筋が可決される見通しだと語っていたが、変更は見送られることとなった。
この変更案は、ドラフトロッタリーで上位指名権の当選確率を上げるため意図的に負ける“タンキング”を防止する解決策として提案された。フィラデルフィア・セブンティシクサーズが昨季、ドラフト上位指名権を狙うために主力を放出して負け続けたことが、新ルールの議論を後押ししたという。
変更案は、全体1位指名権の当選確率をレギュラーシーズン下位4チームで同率(約11%)にするというもの。下位から5番目のチームが10%で、以降、成績順に確率が低くなる。
現行のルールでの全体1位指名権を獲得する確率は、レギュラーシーズン最下位のチームが25%、下位2位のチームが19.9%で、以降、徐々に当選する確率が下がっていく。
NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は、チームの勝利を鼓舞する一方で、下位チームが適切なチーム再建とドラフトを行えるような最適なバランスを見つける必要があることは全員が認識していると語った。
実際のところ、1985年にドラフトロッタリー制度が導入されて以降、最下位、もしくは最下位タイのチームで全体1位指名権を獲得したのはわずか4チームのみ。2004年のオーランド・マジックが最後となっている。マジックは、この年のドラフトでドワイト・ハワード(現ヒューストン・ロケッツ)を指名している。(STATS-AP)