ホークスでまたも人種差別問題発覚 L.デンへの発言でGMを懲戒処分へ
2014-09-10
アトランタ・ホークスは現地9日、ルオル・デン（マイアミ・ヒート）について人種差別的発言をしたとして、ダニー・フェリーGMに対し懲戒処分を下すことを決定した。
ホークスの最高経営責任者（CEO）のスティーブ・クーニン氏が同日、ラジオで、フェリーGMに懲罰を科す決断を下したと発表。しかし、現在の役職は続投させる意向を示し、どのような処分を下すかは明かさなかった。また、デンについて「彼の中にはアフリカが少し混ざっている」と表現したことも含め、法律事務所が3カ月間にわたりフェリー氏を調査していたことにも言及した。
問題となっているデンについての発言は、フェリーGMが6月のオーナーグループとの電話会議で発したコメント。ホークスは、当時フリーエージェントだったデンの獲得を狙っていた。
共同オーナーのマイケル・ギアロンJr.氏は6月、筆頭オーナーのブルース・リーベンソン氏に手紙を送り、フェリーGMに辞任を求めるか解雇すべきと提言。その手紙によるとフェリーGMは「悪い意味ではないが、彼（デン）は、見た目は立派な店でも裏口で偽物を売るような人」とも述べていたという。
今夏にヒートと契約を結んだデンは、フェリーGMの発言を受け、「誇りを持って言うが、私の中にはアフリカが詰まっている。ほんの“少し”などではない」と語った。
29歳のデンは、現在の南スーダンで生まれ、エジプト、英国へ家族で移住。現在は英国籍を取得しており、2012年ロンドン五輪では英国代表メンバーとしてプレーした。
なおフェリーGMの調査の過程で、リーベンソン氏が2年前にメールの中で差別的表現を用いていたことが判明。同氏は7日、チームの経営権を売却することを発表した。（STATS-AP）
