米国代表チーム、エボラ出血熱の影響受けアフリカ遠征を中止に
2014-08-18
西アフリカ諸国で猛威を振るっているエボラ出血熱の影響により、米国代表チームが今月に予定されていたアフリカ遠征を中止すると発表した。
今月末にスペインで開幕するFIBAバスケットボール・ワールドカップに出場する米国代表チームは、大会開幕前に史上初のアフリカツアーを計画していた。その中で現地8月27日には、セネガル代表チームと合同でバスケットボールクリニックが開催される予定となっていた。
しかし、西アフリカでは現在、ここ6カ月で1000人を超える死者を出すなど、エボラ出血熱が猛威を振るっている。高熱や出血、嘔吐といった症状を引き起こすエボラ出血熱に対しては、有効な治療法が確立されていないほか、認可された薬もなく、専門家によれば死亡率は最低でも50％に上るという。
こうした状況を受け、米国バスケットボール協会のジェリー・コランジェロ会長は、エボラ出血熱が広まっている地域の近くに位置するセネガルへの遠征は、中止にせざるをえないと判断したことを発表。「我々の選手やコーチ陣にスタッフ、グループの全員が素晴らしい経験になると考えていたものが、こうした結果になってまった。そのため、非常に申し訳なく思っており、残念だ」と述べた上で「ほかに選択肢がなかった」と、苦渋の選択であったと語っている。
