Not Found
現地16日、今月末にスペインで開幕するFIBAバスケットボール・ワールドカップに向けた米国代表チームが、ブラジル代表チームとテストマッチに臨み、95対78で勝利を収めた。この日が復帰後初戦となったシカゴ・ブルズのデリック・ローズが輝きを見せ、会場となったブルズ本拠地ユナイテッド・センターに集まったファンから喝采を浴びた。
ケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー)やポール・ジョージ(インディアナ・ペイサーズ)らスター選手を欠いている米国だが、第1Qを29対15で終えると、 第2Qを16対22、第3Qを23対26とされ、ブラジルに5点差に迫られる。しかし迎えた第4Qで、クレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)が3ポイントシュートを成功させ、14対2のランでリードを広げる。その後も勢いは止まらず、27対15と相手を突き放した。
ローズはこの試合、7得点にとどまったものの、ファンは同選手に割れんばかりの歓声を送った。第2Qでダンクを外すシーンもあったが、持ち味の爆発力と強靭なフィジカルは健在。「MVP! MVP!」のコールが沸き起こるなか、第3Qでは残り3分30秒を切ったところで得点を挙げ、チームのスコアを64対53としてみせた。
一昨季、左膝前十字じん帯断裂により全休を余儀なくされたローズは、復帰を果たした昨季も右膝の半月板を損傷し、再び離脱。苦しい年月を経て再びコートに立ち、「みんなエキサイトしていたと思う。最高だったけど、これでうぬぼれるようなことがあってはならないね。冷静さを保たなくては」とコメント。そして「練習をハードにこなし、毎日自分にプレッシャーをかけていきたい」と意欲を語っている。(STATS-AP)