裁判所がD.スターリング氏のクリッパーズ売却差し止めの訴えを却下
2014-08-14
カリフォルニア州の控訴裁判所は現地13日、マイクロソフト前最高経営責任者（CEO）スティーブ・バルマー氏へのロサンゼルス・クリッパーズ売却の差し止めを求めるドナルド・スターリング氏の訴えを却下した。
裁判所は同日、バルマー氏への売却は成立しており、すでに完了した取り引きを中止することはできないとして、前クリッパーズオーナーのスターリング氏にとって最後の抵抗となる訴えを退けた。
スターリング氏の別居中の妻であるシェリーさんに、チーム売却の権限があることを遺言検認判事が認めたことを受け、バルマー氏は12日、NBA史上最高額となる20億ドル（約2052億円）でのクリッパーズ買収を完了。スターリング氏の黒人への人種差別的発言に端を発したクリッパーズ売却問題に決着がついた形となった。
バルマー氏の弁護士は、たとえスターリング氏がさらなる不服申し立てをしたとしても「絶対的な自信がある」とし、バルマー氏は「紛れもない（クリッパーズの）オーナー」だと述べた。
1981年に1200万ドル（約12億3000万円）でクリッパーズを購入したスターリング氏は、州裁判所と連邦裁判所でNBAを相手取った係争中の訴訟があり、死ぬまでNBAと戦い続けると誓っている。
