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マイクロソフト前最高経営責任者(CEO)のスティーブ・バルマー氏が現地12日、NBA史上最高額となる20億ドル(約2045億円)での球団買収手続きを終え、正式にロサンゼルス・クリッパーズの新オーナーに就任した。
これにより、1981年に1200万ドル(約12億3000万円)でクリッパーズを買収して以降、オーナーとして君臨していたドナルド・スターリング氏は正式に失脚した。
リーグは今年4月、スターリング氏の黒人に対する人種差別的発言が明るみとなったことを受け、同氏に対し永久追放と、250万ドル(約2億6000万円)の罰金処分を科すとともに、球団の売却を求めた。スターリング氏は当初、別居中の妻のシェリーさんに売却交渉の許可を与えていたが、バルマー氏との取り引きにサインをすることを拒み、売却阻止のためにリーグと闘う姿勢を見せていた。
クリッパーズは同日、スターリング・ファミリー・トラストを代表するシェリーさんに球団売却の権限があると、ロサンゼルスの裁判所が認めたことを受け、球団売買の手続きが完了したと述べた。リーグ理事会は既に売却を承認している。
新オーナーのバルマー氏は電話取材に応じ「クリッパーズをさらにすばらしいバスケットボールチームに発展させていくことを、非常に楽しみにしている」とコメント。スターリング問題を乗り越え、チームがコミュニティーの手本となれるよう尽力するとした。
またバルマー氏は「最高のバスケットボールチームになり、チームとして最高のプレーをし、コートで成功を収めなくはならない。それら全てに取り組んでいくつもりだ」と意欲を見せた。
なお、バルマー氏はシェリーさんを“名誉オーナー”とすることで合意した。