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昨季リーグ覇者のサンアントニオ・スパーズは現地5日、WNBAのポイントガード、ベッキー・ハモンのアシスタントコーチ就任を発表した。有給で正規の女性アシスタントコーチはNBA史上初となる。
サンアントニオ・スターズでプレーするハモンは、今シーズン限りで16シーズンのWNBA生活にピリオドを打ち、直ちにスパーズのコーチングスタッフに転身することとなる。スパーズでは名将グレッグ・ポポビッチHCの下、スカウティングやゲームプランニング、日々の練習などをサポートする。
ハモンは「今までの人生で楽なことなどなかった」「既存の枠組みにとらわれず、難しい決断を下す準備はできている。自分にとってパーフェクトなチャレンジ」と新たな挑戦に意気込んだ。
NBAの女性アシスタントコーチは2001-02シーズンのリサ・ボイヤー氏(クリーブランド・キャバリアーズ)以来2人目だが、ボイヤー氏はチーム練習には参加したが、キャブスから給料は支払われず、遠征にも帯同していなかった。
ポポビッチHCは声明で「ベッキー・ハモンがスタッフに加わることを大変心待ちにしている。彼女のバスケットボールIQ、仕事に対する姿勢、対人関係のスキルはチームに大きなプラスになると確信している」と語った。
ハモンは、昨シーズンに前十字じん帯断裂で戦列を離れていた間、スパーズのチーム練習やフィルムセッションに参加し、ホームゲームではベンチの後ろで試合を観戦。ティム・ダンカンとトニー・パーカーとは2008年にNBAオールスターのイベント、シューティングスター・チャレンジに参加して以来の親友だという。
ハモンは、スターズとニューヨーク・リバティで16シーズンをプレーし、通算成績で平均13.1得点をマーク。オールスターに6回出場している。(STATS-AP)