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クリッパーズ売却問題、スターリング氏の財産管理人能力を問う裁判が7月に開廷
2014-06-12

 ロサンゼルス・クリッパーズの売却を巡る一連の問題で、売却に反対するオーナーのドナルド・スターリング氏が、チームを所有するスターリング・ファミリー・トラストの財産管理人の立場から適切に除外されたかどうかを判断する裁判が、来月開かれることとなった。

 スターリング氏の妻、シェリーさんは、マイクロソフト前最高経営責任者のスティーブ・バルマー氏に20億ドル(約2042億円)でチームを売却することで合意。手続きを一方的に進めるため、ファミリー・トラストの唯一の財産管理人であることを承認するよう遺言検認裁判所に対し緊急の要請をしたが、判事は現地11日、これを認めず。代わりに、球団売却の期限が迫っているとして、優先的に審理を行うことに承諾した。

 4日間に及ぶ裁判は異例の早さで認められ、7月4日から開かれることとなった。80歳のスターリング氏に共同管財人としての責任能力があるかどうかが焦点となる。シェリーさんの弁護士によると、スターリング氏は2人の医師から初期のアルツハイマー病か、もしくはその他の脳の障害を指摘されており、「知的に判断能力を欠いている」可能性があるという。

 球団売却の期限は7月15日で、NBAオーナーらは同日に売却についての承認投票を行いたいとしている。

 法定書類によると、NBAは球団売却の最終的な締め切りを9月15日に設定。期限までに売却が完了しない場合、リーグが独断でチームを売却することになるという。

 NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は11日、マイアミでNBAの慈善活動のイベントに出席し「できる限り迅速な解決を望んでいる」と語った。

 スターリング氏が人種差別発言をしたとされるガールフレンドとの会話の録音テープが流出したことを受け、NBAは同氏をリーグから永久追放。スターリング氏は処分を不服とし、リーグを相手取り10億ドル(約1021億円)の訴訟を起こしている。(STATS-AP)

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