D.スターリング氏、クリッパーズ売却に合意
2014-06-05
黒人への人種差別発言でリーグから永久追放処分を受けたロサンゼルス・クリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏が、マイクロソフト前最高経営責任者（CEO）のスティーブ・バルマー氏に20億ドル（約2054億円）で球団を売却することに合意したことが、スターリング氏の弁護士の話で分かった。
弁護士のマクスウェル・ブレッチャー氏は、スターリング氏は「あらゆる相違点を解決することでNBAと合意した」とし、妻のシェリーさんが交渉を行った球団売却を承諾したと語った。情報筋によると、現地4日午後の時点では正式な署名はまだ済んでいないという。
シェリーさんの代理人とNBAは、この件についてコメントを差し控えている。
スターリング氏は先週、憲法上の権利侵害と契約不履行、独占禁止法違反などでリーグを相手取り、10億ドル（約1027億円）の損害賠償を求める訴えを連邦裁判所に起こした。ブレッチャー氏は、今回の合意を受け、訴訟は取り下げられることとなったと述べた。
球団の売買については、リーグのオーナーらの承認が必要。承認が得られれば、1981年にスターリング氏が1200万ドル（約12億3000万円）で買収したチームが、リーグ史上最高額で売却されることとなる。ブレッチャー氏の共同弁護士、ボビー・サミニ氏は、オーナーらによる承認投票は、7月半ばになる見通しだと述べた。（STATS-AP）
