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監督としてバスケットボール殿堂入りを果たし“ドクター・ジャック”の愛称で多くの人に慕われたジャック・ラムジー氏が現地28日、フロリダ州ネイプルズで死去した。享年89。
死因は公表されていないが、ラムジー氏は長年様々ながんに侵され闘病生活を送っていた。昨年には健康上の問題を理由にESPN解説者としてのキャリアを終えており、同氏がホスピスに入院していることが先週明らかになっていた。
第2次世界大戦で米国のために戦ったラムジー氏は、1968年から21シーズンにわたり、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、インディアナ・ペイサーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズなどで監督を歴任。1977年にはブレイザーズをリーグ優勝に導いた。
監督として通算864勝783敗。1996年にはリーグ史上最も優れた10人の監督の1人に選出された。1988年に監督を退いた後は解説者に転向し、第2のキャリアでも大きな成功を収めていた。
古くからラムジー氏と近しい関係にあったマイアミ・ヒートのパット・ライリー球団社長は「プロの世界のみにとどまらず、バスケットボール界全体にとって、とても悲しい日だ。偉大な人物を失ってしまった」と巨匠の死を悼んだ。(STATS-AP)