ロサンゼルス・レイカーズのフォワード、ロン・アーテストが改名を望んでいることが現地23日に分かった。アーテストの代理人が同日、ロサンゼルス上級裁判所に改名の申し立てをしたという。なお、希望している名前は“メッタ・ワールド・ピース（慈悲・世界・平和）”だという。

　31歳のアーテストの本名はロナルド・ウィリアム・アーテスト・ジュニア。アーテストは、裁判文書の中で改名について個人的な理由に言及しているという。

　一昨年にレイカーズのリーグ制覇に貢献したアーテストは、4月には地域の活動に大いに貢献したとして表彰を受けた他、メンタルヘルスに関する法案を支持するため国会で証言台に立つなど、最近では社会活動にも積極的に取り組んでいる。

　しかしアーテストといえば、2004年11月にファンを巻き込んだNBA史上最悪の乱闘騒ぎのきっかけとなった張本人、いう印象が強いかもしれない。当時インディアナ・ペイサーズに所属していたアーテストは、コートから観客先に飛び入ってファンと乱闘を繰り広げ、この騒動で同シーズン残り全試合の出場停止処分を受けた。

　なお、このほかユニークな名前に改名したNBA選手で名が挙がるのは、1975-88年に活躍したロイド・バーナード・フリー。同選手は1981年にファーストネームを“ワールド”に改名して、“ワールド・B・フリー”と呼ばれていた。(STATS-AP)

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