NBAファイナル第1戦は延長突入!
WOWOW NBAファミリーでゲスト出演した五十嵐圭選手とBoseさんを独占取材!頂上決戦NBAファイナルはWOWOWで好評放送中!

  • 2018/6/4

五十嵐圭・Bose

2018NBAプレーオフは佳境を迎え、残るは遂にファイナルのみ。激しい戦いが繰り広げられる中、WOWOWのNBAファミリーの五十嵐圭選手(Bリーグ 新潟アルビレックスBB)とBoseさん(スチャダラパー)が第1戦にゲスト出演。お二人に試合の感想、見どころ、ファイナルの予想、MVPまで語ってもらいました。


── 4年連続でNBAファイナルは史上初の同じ顔合わせ(ウォリア―ズVSキャバリアーズ)となりましたが、第1戦目から延長に突入する激しい試合となりました。お2人のご感想はいかがですか?

Bose:レブロン・ジェームズが好きで応援してたので「レブロン頑張れ」みたいな気持ちで見てましたが、彼のマックスぐらいは出たんじゃないか、これ以上ないんじゃないかっていうくらい頑張ってた(51得点)と思うで、負けてしまってちょっとかわいそうでしたね。まさかの凡ミスのような形(第4Q終盤のJRスミスによる)で終わっちゃって、すごく可哀想でした。

五十嵐:試合の入りはお互い様子を見ながらスタートしたなっていう印象でした。その中で、特に後半に入ってからはウォリアーズがリードしながらもキャブスが頑張ってついて行き、第3Qで少し離されかけた時も我慢してついて行きましたね。第4Qの最後の所までは多分キャブスのペースというか、これはキャブスの勝ちパターンなのかなと思っていたら、大事なところでミスが出た。そしてキャブスが気落ちというか、モチベーションが落ちたところをウォリアーズが一気にスパートをかけた試合でしたね。


── キャブスの側から見ると、今日の負け方というのはダメージが大きかった?

五十嵐: ですね。キャブスがリードをされてる時にレブロン以外の周りの選手が結構、頑張っていました。みんなでつないで、何とか試合になっていたんですけど、キャブスリードしている時に周りの選手たちがレブロンのサポートをできていなかったというのが僕の印象です。同点だったり、2点でも3点でもリードしてレブロンがアタックしてパスをさばいている時に「この3ポイントが入っていれば6点差に」「これが入っていれば5点差に」というところでなかなかシュートが入らなくてリードを保てなかった。ただ、リードをされている時は控えメンバーや周りのメンバーがつないだり、インサイドでアタックしてつないだりしていたので、そのあたりを注目して見ていたというのはありますね。

Bose: レブロン・ジェームズのスイッチがシリーズの3戦目、4戦目から入るというのは毎年見てきたんですけど、今回は初戦からスイッチが入った、でもだめだった。かと言って、2戦目以降、他のメンバーが爆発する雰囲気があるかと言ったらないような気もするので、これ(レブロン中心のゲーム)を繰り返すしかない。でもじゃあ、それを何試合できるのかなって。次の試合もこのパターンでやるしかないですよね。もう他にやり方がないから辛いなあっていう感じ。レブロンがパスをさばいた時に誰か、1人でも出てくれば。今日はケビン・ラブが頑張った(21得点)。東のカンファレンスファイナルのボストン・セルティックスとのシリーズではジェフ・グリーンがちょっと良かった試合もあった。JRスミスはこのプレーオフではまだ1回も爆発してないですけど。今日も第4Qの最後、オフェンスリバウンド取って決めていればかっこよかったのに…。


── とは言え、まだ1戦目が終わったばかり。ここからこの先シリーズはどのようにどのような展開で進んで行くと思いますか?

Bose: 今日のウォリアーズは入りもふわっと余裕がある感じで、途中ちょっと笑顔も出るくらいだった。ファイナルも4回目ともなると(キャブスと)組んだ時に「負けはないな」と思っちゃってるんだろうけど、でもそこで足元をすくわれる可能性もなくはない。その余裕がパニックになっちゃう可能性もなくはないと思うので、キャブスが、というかレブロンが息を吹き返すかもしれない。それでウォリアーズを動揺させることができたらとか、次の試合を取ったらとか、もしそうなれば可能性はなくはない…と思いたい(苦笑)。

五十嵐:Boseさんがおっしゃるように、今日のオーバータイムが物語っていると思うんですけど、レブロンがこれで負けたら終わりというほど周りにパスをしなかったじゃないですか。その中で勝てなかったレブロン自身が、チームメイトを信頼していないわけじゃないんでしょうけど、無理にでも最後は自分がシュートを打ってしまった。そこをまた一度クリアにして、2戦目を戦うことが必要になると思いますし、ウォリアーズもなんだかんだで勝てるのかなとふわっとした感じで入りましたが、その感じで2戦目に入ると足元をすくわれる可能性もあると思うので、キャブスとしては気持ちを切り替えて次の試合に入っていくのが大事。ウォリアーズは受け身にならずにしっかり入っていけば優勝に近づくと思います。


── ウォリアーズの方は横綱相撲でいいと思うのですが、キャブスの方はあるいは戦い方を変えることも考えたほうがいいのでしょうか?

五十嵐:レブロン以外の選手たちがあれだけの選手たちなので、もっとアタックできると思うんですよ。味方がどうしてもレブロンに頼ってしまうところがある。

Bose: そうですよね。今日もありましたよね。ジェフ・グリーンがまったくゴールに向かって行かずレブロンに頼ってしまう…それってダメでしょっていう(笑)。

五十嵐:他の選手たちももっと得点を取りに行く。それがだめで最終的にレブロンという、もう少しそういう形を作ってもいいのかなと。今はとりあえずレブロンから入って周りへパスをするという形なんですけど、そこが今日みたいにレブロンが相手を引き寄せてもアウトサイドのシュートとかそれ以外のシュートのパーセンテージが上がっていかないと、レブロンも「自分がやらないと」となってしまうと思うんです。ガード目線で言うとジョージ・ヒルやJR・スミスなんかはもっと得点を取れます。他にも得点をとれる選手はたくさんいるので、もっと積極的に行ってほしいなとは思います。


── 五十嵐選手はBリーグのシーズンを終えたばかりです。今年はどのようなシーズンでしたか?

五十嵐:目標としていたチャンピオンシップには進出できなかったんですけど、 Bリーグ初年度の昨シーズンは、Bリーグ以前のいわゆる企業チームにはほぼ勝てなかった。それが今シーズンは優勝したアルバルク東京や川崎ブレイブサンダース、シーホース三河といった上位のチームに勝てるようになったっていうのは、チームとしてそういう力が少しはついてきたのかなというのはありますね。個人的にはまだまだ納得する数字も残せてないですが、その中で60試合っていう長丁場の中、大きなケガもなく全試合スタメンで出て、プレータイムもリーグで上位になるほど長く出られたので、自分の中でも自信になりました。また新たなシーズンへ向けて、まずはチャンピオンシップっていう目標を掲げてやっていきたいなとは思います。


── 五十嵐選手は NBA の選手の中で、手本にしている選手や好きな選手はいますか?

五十嵐:若い時はトニー・パーカー(サンアントニオ・スパーズ)をすごく手本にしていました。最近は世界のバスケットが3ポイントを打つアウトサイドのバスケットが増えてきたのもあるのですが、ダミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)などはすごく見ますね。リラードは勝負強さがあって、アシストというよりもどちらかと言うと「自分ファースト」でまず自分で行ってから周りを生かすスタイル。今のチームのスタイルだと僕もそうなので、自分から得点を取りに行く、というところでは参考にはしていますね。


── ではこの先のシリーズの注目のシリーズ、キーになりそうな選手はどのあたりでしょうか?

Bose: 変な話、ドレイモンド・グリーンが何か、テクニカルファールを連続して吹かれて試合に1回出られないとかそういったことが怒らない限り、普通にやっていたらウォリアーズが勝ってしまいそう。キャブスで言うと、ヘッドコーチのタロン・ルーがJR・スミスに「お前ならできる」っていう風に言ってあげられるかどうかでしょうか。

五十嵐:僕が期待したいのはカイル・コーバーです。

Bose: 確かに…コーバーが決めた試合もありましたからね。

五十嵐:キャブスは今日はリバウンドは取れていた(53本対38本)ので、そこでアウトサイドだったりレブロンがパスをつなげて確率良くシュートを決められるとだいぶオフェンスのバリエーションも増えてくると思うので、その意味ではコーバーとかあとはクラクストンとかヒルなどに期待したいです。


── やはりキャブスとしてはアウトサイドのシュートが入らないと厳しいというところでしょうか?

五十嵐:そうですね。今日は割とレブロンが中にアタックできているなとは思っていたんですよ。でも第4Qくらいになってウォリアーズがディフェンスを締めてきた時に、レブロンもうまくさばけてはいるんですけど、アウトサイドが決まってこなかった。そこが気になります。ウォリアーズは、今日など前半は出ていなくても第3Qに出てきてレブロンとマッチアップしながらエナジーを与えるようなジャベール・マギーがリズムを作っていったと思いますし、また今日先発したケボン・ルーニー、また彼の代わりにでてきたジョーダン・ベルなど、目立たないのですが活躍する選手がベンチにもけっこう揃っています。ウォリアーズもキャブスもベンチから出てくるメンバーには注目したいですね。


── 話をうかがっているとやはりウォリアーズが有利な状況でシリーズが進んでいくように思われますが、最終的なシリーズの予想をお願いします。

Bose: 僕ね、今年頭くらいに「こうなったらいいな」っていうのを想像してたんです。キャブスがファイナルに出たとしても4勝1敗くらいでウォリアーズが優勝しちゃうんじゃないかな、って。そのとおりになったという感じですかね。その予想は変えずに、キャブスがホームで1回は勝って、4勝1敗でウォリアーズです。

五十嵐:僕も、今日の流れ見たら「4−0」もあるかなと。ただ、期待も込めてですけど、セルティックスとのカンファレンスファイナルで2連敗してもホームに戻って連勝していますし、ホームでの強さはキャブスも持ってると思います。もしホームでキャブスが勝っていけば、2016年に優勝した時のような空気ももしかしたら出てくるかもしれない。ですが、順当に行けば4勝1敗か4勝2敗くらいかなと思います。


── キャブスが優勝した年は最初に2連敗、そして1勝3敗と追い込まれてからの逆転の優勝でしたね。

Bose: 僕その最初の2試合を現地へ行って見させてもらったんだけど「これはもうだめだなー」みたいな雰囲気で(笑)。なんか全然、何にもなくて負けたからやばいねって話していて…。まぁでも、確かに勝負ごとだからわからない。

── ではお2人ともウォリアーズが最終的には優勝するという予想ですけども、ファイナルの MVP は誰になるとお考えですか?

Bose: 誰が行くかな。そしたらカリーが取ってないんですものね。カリーっていう順当なパターンはありえますよね。

五十嵐:今日を見てても、カリーには余裕がありますよね。重要なところでも余裕を持ってプレーしているなっていうのは、1試合を通して見て取れた感じはありました。もちろん狙ってるわけではないと思いますが、本人もそのタイトルは欲しいとは思うので、このままの活躍を続けたらカリーの可能性はありますよね。
(取材日:2018年6月1日)

五十嵐圭・Bose

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