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Excite Match エキサイトマッチ~世界プロボクシング スペシャルページ

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●特別対談●ノニト・ドネア&内山高志
「ドネア選手はスピードもパンチ力もある」(内山高志)
「内山さんの並外れたパワーは恐怖」(ノニト・ドネア)

元4階級制覇チャンピオンのノニト・ドネア(31=フィリピン)が5月31日、中国特別行政区マカオで5階級制覇を狙ってWBA世界フェザー級"スーパー王者"のシンピウェ・ベチェカ(33=南アフリカ共和国)に挑む。その大舞台を前にした4月、ドネアはフィリピンの先輩でもあるマニー・パッキャオ(フィリピン)の世界戦(対ティモシー・ブラッドリー)のテレビ解説のため来日。その際、3年前から知己の間柄でもあるWBA世界S・フェザー級チャンピオンの内山高志(34=ワタナベ)と再会した。4階級制覇の実績を持つドネアと、8度の防衛を誇る内山。ふたりのディープなボクシング談義を紹介しよう。
※ベチェカ対ドネアは5月31日(土)夜11時からWOWOWメンバーズオンデマンドで先行ライブ配信。また、6月2日(月)午後8時からのWOWOWプライム「エキサイトマッチ」で放送

内山「ドネア選手はだんだん僕のいる階級に近づいてきているんだけど、実際にはどこまで(体重を)上げていくのかな」
ドネア「体調をみながらではあるけれど、いずれは140ポンド(約63.5キロ=S・ライト級)まで上げたい気持ちはあるよ」
内山「僕はプロ9年だけど、サイズも変わっていないし、もしも階級を上げるとしても1階級か2階級かな。だから、それ以上はイメージできないな。でも、ドネア選手はスピードもパンチ力もあるので問題ないんだろうね」

――トレーニングに関して意識していることは? ドネア「これまではコンディションに頼ることなくパワーで勝てたけれど、昨年は納得できるパフォーマンスができなかった。だから、少し考えを変えたんだ。スピードとスキル(技術)だけでなく、もっとセクシーにいくんだって(笑)。冗談だよ。たとえば、肺の機能がアップするようなトレーニングをすればスタミナがアップするとかね」

――内山選手は同じ階級のWBOチャンピオン、ミゲール・マイキー・ガルシア(アメリカ)との対戦を希望していますが、ドネア選手はガルシアとは同門ですよね。 ドネア「そうだね」
内山「ガルシアはワンツー主体で踏み込んでくる選手。僕とは噛み合うと思う。ストレートを合わせやすいんじゃないかな。先に当たった方が勝つという勝負になると思う」
ドネア「似ているタイプだね。どちらが良い作戦を用意するかで勝負が決まる気がする。ふたりともパワーとスピードがあり、頭もいい。間違いなく素晴らしい試合になるだろうね。内山選手と戦うようマイキーにプッシュしておくよ」

――ドネア選手と内山選手の直接対決も期待したいところですが……。それぞれ、どう戦いますか。 内山「ドネア選手はスピードがあるうえ左フックのカウンターもあるので、それをもらわずにこちらのパンチを当てなくちゃいけない。難しいですよね」
ドネア「内山さんの並外れたパワーは恐怖だよ。注意しなくちゃいけない。内山さんは頭がよくてアグレッシブ(積極的)だけど無駄打ちしないからね。僕らが戦ったとしたらミスした方が大きな代償を払うことになるだろうね。サムライの斬り合いみたいになるんじゃないかな」

――ところで、昨年4月のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)との統一戦は残念でしたね。 ドネア「あのときはパンチを上から打つことが多かったので、もしも再戦することになったら今度はアッパー系のパンチを打とうと思っている。リゴンドーは足のスピードはそれほどでもないので、前回は自分が怠けていたということになると思う。一発KOしか考えていなかったのだから。相手はそれを分かったうえで戦っていたはず」
内山「あの試合に関してはふたりの立ち位置の違いがあったと思う。リゴンドーは見る人を楽しませようという気はないわけで、いわば後出しじゃんけんみたいなもの」
ドネア「僕は試合を見に来てくれた人がガッカリするような試合はしたくないんだ」
内山「それは同感だよ。見に来てよかったと思ってほしいよね。お客さんには満足して帰ってほしい」
ドネア「僕はね、試合を見た人に「頑張ればやれるんだ」ということを感じてほしいんだ」
内山「僕はいまは未熟だけど、『内山はすごかった』と言われたいな。そのためにもしっかりトレーニングして、あと3~4年はトップでやり続けたいと思っている。ところで、もうベチェカ戦の対策は考えたの?」
ドネア「まだ策は練っていないけれど、ベチェカに勝つにはスピードが重要だと思う」

――5月31日には、ほかにもフェザー級の世界戦が2試合も予定されていますが、統一戦も視野に入れていますか。 ドネア「ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)対ビック・ダルチニャン(アルメニア)、IBFチャンピオンのイフゲニー・グラドビッチ(ロシア)の防衛戦もあるからね。もちろん勝ち残った者同士が次に直接対決することが理想だと思う」
内山「5月31日の試合、楽しみにしているから」
ドネア「ありがとう。勝ってベルトを持ってまた日本に来るから、そのときも会おうよ」



Written by ボクシングライター原功

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