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「歴史に名を残すためにもベルトは渡さない」。鬼門の初防衛戦を前に五十嵐が公開練習
…11月3日(土)午後4:45~[WOWOWライブ]にて無料放送!

11月3日(土祝)、宮城県仙台市のゼビオアリーナで「東北復興支援チャリティーイベント」として行われるバンタム級とフライ級のダブル世界タイトルマッチ。前日のバンタム級に続き、試合を4日後に控えた30日にはフライ級チャンピオンの五十嵐俊幸(28=帝拳)と、挑戦者のネストール・ナルバエス(30=アルゼンチン)の公開練習が都内の帝拳ジムで行われた。「タイトルを取るよりも難しい」と言われる初防衛戦だが、五十嵐は「自分から積極的に攻めるボクシングをする」と意気込みを語った。

練習を前に会見に臨んだ五十嵐(18戦16勝10KO1敗1分)は「ケガもなく順調に調整が進み、万全の準備ができている」とあって、厳しい減量の最中とは思えないほど口調は滑らかだった。
「チャンピオンになって自分でも変わったと思えるところがチラホラある。アウトボクシングだけでなく接近しても打ち合えるなど、ボクシングに幅ができたことが大きい」
世界タイトルを獲得した7月のソニーボーイ・ハロ(フィリピン)との一戦で、ベルトだけでなく大きな収穫を得たことは間違いない。
22戦無敗(19勝9KO2分1無効試合)のナルバエスに関しては、「積極的に攻めてくる印象があるけれど、作戦や対応はリングに上がって手合わせしてから考える」と話す。
五十嵐は今回の試合で、あるジンクスに挑む。日本の元五輪戦士でプロの世界王者になった選手は過去に2人(ロイヤル小林、平仲信明)いるが、いずれも初防衛戦でタイトルを失っているのだ。アテネ五輪戦士でもある五十嵐は「歴史に名を残すためにも、勝ってベルトを東京に持ち帰る」と力強く必勝宣言をした。

今回の試合に向けたスパーリングは前日で終了し、その数は108ラウンドに及んだ。この日は葛西裕一トレーナーとのミット打ちやサンドバッグ打ち、シャドーボクシングなどでタイミングや感触を確かめる程度だったが、左構えから繰り出すパンチはシャープだった。
葛西トレーナーは「喋りも力強いでしょう? パンチの威力が増し、以前よりも半歩近い距離で勝負できるようになった」と愛弟子の成長に太鼓判を押した。
五十嵐と入れ替わりにジムに姿を現したナルバエスは、兄のWBO世界S・フライ級王者オマール、同じく兄のマリオとともに会見に臨んだ。
「日本は綺麗で人々は優しい」と笑顔で初来日の印象を語った後、「勝つために1日に3度の厳しいトレーニングを積んできた。五十嵐はテクニックのある優れた選手だが、私はクレバーに戦う」と表情を引き締め戦闘モードに。今月16日に父エスタニスラオ氏(61)が急死するという悲劇に見舞われたが、そのことも今はモチベーションに昇華させているのだという。
「父もチャンピオンになることを楽しみにしていた。今度の試合は父のための戦いでもある」と、目を潤ませながら決意を話した。
この日も午前にエアロビを取り入れたトレーニングをこなしたといい、ジムでの公開練習はオマールを相手に軽いマスボクシング(パンチを当てない対面練習)、マリオとのミット打ちなど30分程度だった。「夜にはハードなトレーニングをするんだ」とオマールは不敵な笑みを浮かべた。

スピードとテクニックに逞しさを加えた五十嵐がベルトを守るのか、それともナルバエスが兄弟世界チャンピオンの偉業を達成するのか。注目の一戦まで、あと4日。

大注目の一戦「五十嵐俊幸(帝拳) vs ネストール・ナルバエス(アルゼンチン)」は11月3日(土)午後4:45~[WOWOWライブ]にて無料放送でお届けする。



Written by ボクシングライター原功

©NAOKI FUKUDA

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