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紆余曲折を経て実現するビッグマッチ「西岡 VSドネア」

WBC世界S・バンタム級“名誉王者” 西岡利晃(帝拳ジム)が10月13日(日本時間14日)、4階級制覇の世界的スター選手、IBF&WBO同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との対決に臨むことが正式決定した。頂上決戦の舞台は米国カリフォルニア州カーソンのホーム・デポ・センター。2度の海外試合を含め08年9月から7度の防衛を果たした西岡は「より強い相手を求めてここまで来た。ドネアに勝って僕の強さを証明したい。自信はある」と力強く勝利宣言。決意を胸に究極のライバルが待つリングに向かう。

紆余曲折を経て実現するビッグマッチだ。

昨夏、当時バンタム級王者だったドネアがS・バンタム級への転向を前提に、西岡との対戦希望を口にしたのが始まりだった。「このクラスで一番強いチャンピオンはニシオカさん。スピードもパンチ力もあり、とてもクレバーなサウスポー。ぜひ対戦したい。歴史に残るすごい試合になると思う」

そんな折り、プライベートで来日したドネアが帝拳ジムを表敬訪問。V7戦を前にトレーニング中だった西岡を見つけるや「コンニチハ、ドネアです」と日本語で初対面の挨拶。西岡も練習の手を休め快く記念撮影に応じたものだった。「陽気で感じのいい男ですね」と西岡はドネアに好印象を抱いた様子だった。

その後、プロ級のカメラの腕を持つドネアが西岡のV7戦をリングサイドから撮影。勝利後のライバルに「オメデトウ」と声をかけている。逆に今年7月には西岡がドネアの試合を今回の試合地と同じカーソンで観戦。試合後、リングに上がり「次は俺と戦おう」と呼びかけた。今回の試合はこうしたエールの交換があって実現することになったのである。

12度の世界戦(8勝5KO2敗2分)を含め46戦39勝(24KO)4敗3分の戦績を誇る西岡は、7月25日に36歳の誕生日を迎えたばかり。94年12月のプロデビューから数えキャリアは実に18年におよぶ。「皆さん、僕の年齢を10歳間違っているんじゃないですか?(笑) 自分の力が落ちていたり、それをごまかしながら戦っているのだとしたら、とっくにやめていますよ」と西岡はキッパリ言い切る。

昨年10月のV7戦後、目標をドネア戦に絞っていたため1年の空白ができたが、これも不安はないと断言する。「ただ休んでいたわけではないので、まったく問題ないです。休養したことで以前よりも強くなっていると思います」

ライバルの最新の試合をリングサイドで観戦したとあって、すでに細かな戦力分析も済んでいる。「ドネアは左フック、左アッパーが得意で、パンチがあってスピードもあり足もつかえる選手。なんでもできる万能型」と解析している。

一方、フライ級、S・フライ級、バンタム級、S・バンタム級の4階級にわたって世界の頂点を極めたドネアは29歳。こちらは10度の世界戦(全勝6KO)を含め30戦29勝(18KO)1敗の戦績を誇る。

V7王者に最大限のリスペクトを抱いているが、もちろん絶対的な自信も口にしている。「ニシオカさんはパワーのあるサウスポーだけど、僕には左は当たらないはず。すごい試合になると思うけれど、ミスした方が負けるだろうね」

世界的な実績、知名度の高い選手同士の頂上決戦だけに、かけられるタイトルも豪華だ。

西岡に“名誉王者”の称号を与えているWBCは、この試合の勝者に最高の栄誉といわれる「ダイヤモンド・ベルト」を贈呈することを決めている。もちろんドネアが保持するIBFとWBOの王座もかけられる。様々な意味で、この試合が122ポンド(約55.3キロ)を上限とするS・バンタム級の歴史に残ることは間違いない。

執念ともいえる一途な思いを実らせてドネア戦にこぎ着けた西岡にとって、この試合がボクシング人生の集大成になるはずだ。

「キャリアのなかで一番大きな試合になることは間違いないですね。お互いに強いと認めている相手との試合。いまからワクワクしているし、自分でも楽しみなんです」

注目の世界S・バンタム級王座統一戦、西岡利晃vsノニト・ドネアは、10月14日午前11:00~WOWOWプライムにて生中継!


Written by ボクシングライター原功

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