25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

Excite Match エキサイトマッチ~世界プロボクシング スペシャルページ

コラム

バックナンバーを開く▼

その他

バックナンバーを開く▼

コラム / 海外ボクシングコラム特別編 Vol.1

THE ONE――現役最強を決める戦い
メイウェザー VS アルバレス
9/14 @MGMグランドガーデン・アリーナ

WBA、WBC世界S・ウェルター級王座統一戦、フロイド・メイウェザー(36=アメリカ)対サウル・アルバレス(23=メキシコ)の12回戦が9月14日(日本時間15日)、アメリカはネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われる。

5階級制覇の実績を持ち、現在はS・ウェルター級のWBAスーパー王座、WBCダイヤモンド・ベルト保持者でもあるメイウェザー(44戦全勝26KO)は、これが実に22度目の世界戦となる。「スピード違反」の声もあがるほどの速さと天才的な防御勘でスーパースターの座を守ることができるのか。一方、WBAとWBCのレギュラー王座を保持している43戦42勝(30KO)1分のアルバレスは、持ち味の馬力と強打、若さで新しい時代の扉を開けたいところだ。

メイウェザーに4150万ドル(約41億5000万円)という驚愕の報酬が最低保障されているスーパーファイト。その注目試合を前に、両雄の足跡とイベントの規模を3回にわたって紹介しよう。まずは、メイウェザーの半生を辿ってみよう。

ボクシング一家に生まれたメイウェザー

メイウェザーは1977年2月24日、アメリカのミシガン州グランドラピッズで生まれた

当時、父親のフロイド・シニアはウェルター級のプロボクサーとして活動中で、世界ランキング入りも果たすほどの選手だった。ジュニアが誕生した翌78年には、76年モントリオール五輪覇者でのちのスーパースター、シュガー・レイ・レナード(アメリカ)とも対戦している(10回TKO負け)。

父親のふたりの弟、つまりメイウェザーにとって叔父にあたるロジャーもジェフもプロボクサーだった。特にロジャーは80年代にS・フェザー級とS・ライト級の2階級で世界王座を獲得するほどの選手だった。こうした環境で育った少年は、7歳のときに本格的にボクシングを始めた。

メイウェザーは20歳のときまでアマチュアで経験を積んだ。全米選手権を3度制覇し、96年にはアトランタ五輪にも出場したが、ここではフェザー級で銅メダルに甘んじている。

このときセラフィン・トドロフ(ブルガリア)に喫した10対9のポイント負けが、現時点ではメイウェザーにとって最後の敗北ということになる。90戦84勝6敗というアマチュア戦績を残し、96年10月にプロ転向を果たした。

メイウェザーは周囲の期待を上回るスピードでプロの水に慣れていった。97年には10度もリングに上がり全勝(9KO)。98年には経験値の高い相手とも手合わせして5連勝を収め、その年10月にはWBC世界S・フェザー級王者ヘナロ・エルナンデス(アメリカ)にも8回TKO勝ち。なんとプロ2年、18戦(全勝14KO)のキャリアで世界の頂点に駆け上ってみせた。

以後、ライト級、S・ライト級、ウェルター級も制し、07年5月には6階級制覇の実績を持つオスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)にも判定勝ち。メイウェザー自身が5階級制覇を成し遂げた。ちなみに、この試合はペイ・パー・ビュー(PPV=有料テレビ)の契約軒数が240万軒を超え、史上最多を記録した。戦う目的について「自分が最強であることを証明するため」と話すメイウェザーは、デラ・ホーヤ戦の勝利で一時的に目標を失ったのか、以後は試合間隔が空いてしまうことが増えた。その都度「もう陰りが見えてもおかしくはない」と危機説が囁かれたが、そのたびにメイウェザーは圧倒的な勝利を収めて対戦相手とアンチの口を封じてきた。

愛くるしい表情から、以前は「プリティボーイ」と呼ばれていたメイウェザーだが、近年は「マネー(金)」と揶揄されるようになった。それでも本人は強い金銭欲を隠そうとはせず、甘んじて異称を受け入れている。10年以上にわたって試合を放送してきたHBOテレビと縁を切り、今年になってライバル局のショータイムと「30ヵ月に6試合、2億ドル(約200億円)」のパッケージ契約を結ぶあたりも、メイウェザーらしいといえるかもしれない。

今回もオッズは19対7でメイウェザー有利と出ているが、若いアルバレスの勢いとパワーが番狂わせを起こすのではないかという予想もある。そんな声に対し、36歳の天才はやんわりと反論する。

「アルバレスは優れた選手だが、まだ私のレベルには達していないよ。誰が最強なのか、9月14日に証明するから見逃さないように」


Written by ボクシングライター原功

フロイド・メイウェザー

フロイド・メイウェザー

©NAOKI FUKUDA

▲ページTOPへ

blank