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コラム / 海外ボクシングコラムVol.94

<世界のトップボクサー>
中量級戦線のトップに躍り出た南米の怪物
マルコス・マイダナ(アルゼンチン)II

04年のプロデビューから25戦全勝(24KO)という驚異的なレコードを記録したマイダナは、08年暮れにはWBA世界S・ライト級1位まで躍進していた。当時のドイツ最大手のプロモーション会社、ウニベルスムと提携。自国アルゼンチンを離れてドイツを拠点に活動していたときのことである。

09年2月、マイダナはアンドレアス・コテルニク(ウクライナ)の持つWBA世界S・ライト級王座に挑戦する機会を得た。初の大舞台、25歳のマイダナはいつものようにハンマーのような左右を強引に振って出たが、その多くはシドニー五輪銀メダリストのガードの上を叩くこととなった。9回には大きなチャンスもつかんだが詰め切ることはできず、ジャッジの見解が2対1に割れる僅少差の判定負けを喫した。

敗れはしたものの株を落とすことのなかったマイダナには、すぐに次のチャンスが回ってきた。4ヵ月後、WBA世界S・ライト級暫定王座の決定戦に出場することになったのである。相手はゴールデンボーイ・プロモーションズが売り出し中のスター候補、ビクター・オルティス(アメリカ)。マイダナには引き立て役として白羽の矢が立ったのだった。

しかし、この試合でマイダナは存在感を示した。自身も3度のダウンを喫したが、逆に相手からも2度のダウンを奪い、最後は6回にレフェリー・ストップを呼び込んだのである。

それまでの採点では三者とも48対45でオルティス優勢とつけていただけに、劇的な逆転TKO勝ちとなった。

暫定王座とは初の世界王座を手に入れたマイダナには、もうひとつの幸運も訪れた。ゴールデンボーイ・プロモーションズとのパイプを得たのだ。これを機にマイダナは主戦場をアメリカに移し、中量級戦線の主役のひとりとして大暴れすることになる。

以下はマイダナの世界戦の全記録である。

09年2月 ●12回判定 アンドレアス・コテルニク
(WBA S・ライト級王座挑戦)
09年6月 ○6回TKO ビクター・オルティス
(WBA世界S・ライト級暫定王座獲得)
09年11月 ○3回KO ウィリアム・ゴンサレス 防衛(1)
10年3月 ○6回KO ビクトル・マヌエル・カージョ 防衛(2)
10年8月 ○12回判定 デマルカス・コーリー 防衛(3)
10年12月 ●12回判定 アミール・カーン
(WBA世界S・ライト級王座失う)
11年4月 ○12回判定 エリック・モラレス
(WBA世界S・ライト級暫定王座獲得)
11年9月 ○4回KO ペトロ・ペトロフ 防衛(1)
13年12月 ○12回判定 エイドリアン・ブローナー
(WBA世界ウェルター級王座獲得)


ちなみにカーン戦では初回にボディブローを浴びてダウンを喫したが、終盤に猛反撃。あと一歩というところまで追い込んでいる。また、暫定王座を返上してウェルター級に転向後、最初の試合でサウスポーの技巧派デボン・アレキサンダー(アメリカ)に判定負けを喫したが、それがキャリアで唯一の完敗といえるものだった。

昨年12月、マイダナは「メイウェザーの後継者」として注目を集めていたエイドリアン・ブローナー(アメリカ)に勝ったことで、今度は本家(メイウェザー)との対決も計画されるまでになっている。

38戦35勝(31KO)3敗、82パーセント近いKO率を誇る南米の怪物の今後に要注目だ。


Written by ボクシングライター原功

マルコス・マイダナ

マルコス・マイダナ

©NAOKI FUKUDA

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