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コラム / 海外ボクシングコラムVol.93

<世界のトップボクサー>
80%超のKO率を誇る南米の怪物
マルコス・マイダナ(アルゼンチン)I

「小さな巨人」といわれた元フライ級王者のパスカル・ペレスやミドル級王座を14度防衛したカルロス・モンソンら、アルゼンチンは圧倒的な強さを誇る選手を数多く輩出してきた。現WBA世界ウェルター級チャンピオン、マルコス・マイダナ(30)もそんな系譜を継承する怪物といっていいだろう。昨年12月には「フロイド・メイウェザーの後継者」と称されたエイドリアン・ブローナー(アメリカ)から2度のダウンを奪い判定勝ち、2階級制覇を成し遂げている。82パーセント近いKO率を誇る南米の怪物は、スター選手がひしめく中量級戦線の主役のひとりとしてスポットを浴びている。

マイダナは1983年7月17日、アルゼンチンのサンタフェで生まれた。トップ・ボクサーの多くは幼少時からボクシングを始めているが、マイダナの場合は本格的なスタートが15歳と遅かった。サンタフェのボクシングジムで大きなサンドバッグを叩いている少年を見たトレーナーが、そのパワーに驚いて声をかけたのがきっかけだったという。「もしも君が望むならばアマチュアの試合に出てみないか」

それが契機になり、マイダナはアマチュアのリングに上がるようになった。02年に国内選手権S・ライト級で初優勝し、翌03年にはウェルター級で優勝している。03年にはタイのバンコクで開催された世界選手権にも出場。2勝してベスト8に食い込んだ。04年のアテネ五輪予選にも出場したが、1次予選の決勝で敗退。米大陸2次予選でも決勝まで進出し、あと1勝で本選出場というところまでいったが、ここでロック・アレン(アメリカ)に29対19のポイント負けを喫し、五輪は夢と消えた。

これを機にマイダナはプロ転向に踏み切った。04年6月、21歳の誕生日を翌月に控えたときだった。デビュー戦を1回KO勝ちで飾ったマイダナは、その後も快進撃を続けた。

10戦目に初の判定(6回戦)まで持ち込まれた以外はジャッジの手を煩わせることなく勝負を決めていった。08年が終わるときには25戦全勝(24KO)という驚異的なレコードを樹立していた。24のKO勝利にうち21は3ラウンド以内の早期決着だった。犠牲者リストには世界ランクに名を連ねたミゲール・カリスト(パナマ)やアルツロ・モルア(メキシコ)も含まれていた。

この間、マイダナは当時のドイツ最大手プロモーション会社、ウニベルスム・ボックス・プロモーションズと契約を締結。自国アルゼンチンを離れ、主戦場をドイツに移していた。それが幸いし、09年には初の世界タイトル挑戦の機会を得る。


Written by ボクシングライター原功

マルコス・マイダナ

マルコス・マイダナ

©NAOKI FUKUDA

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