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コラム / 海外ボクシングコラムVol.86

<世界のトップボクサー>
長谷川穂積を一撃で倒したスラッガー
ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)II

63戦55勝(47KO)8敗の戦績が示すとおり、ゴンサレスの14年にわたるプロ生活は沈んでは浮上するということの繰り返しだった。今年8月、31歳にして3度目の世界王座獲得を果たしたWBC世界フェザー級王者は、3階級制覇に意欲をみせている。

アマチュアで178戦164勝14敗という戦績を残したゴンサレスは、18歳の誕生日を1ヵ月後に控えた99年8月、メキシコシティでプロデビュー戦に臨んだ。大きな期待を背負っての初陣だったが、意外にもゴンサレスは4回判定負けを喫してしまう。3ヵ月後、今度こその決意で2戦目に臨んだが、またも4回判定負け。いきなり強烈なプロの洗礼を浴びてしまった。

3戦目でなんとか4回判定勝ちを収めたゴンサレスは、ここから快進撃をスタートさせる。2000年には8戦全勝(6KO)をマークしてメキシコの新鋭賞に選出されている。翌01年にはNABF北米バンタム級王座を獲得するなど6戦全KO勝ち。その陰には、元世界ウェルター級王者ピピノ・クエバス(メキシコ)や元世界L・フライ級王者ウンベルト・ゴンサレス(メキシコ)らの貴重なアドバイスがあったといわれている。

ところが、ここで急停止を強いられる。リカルド・バルガス(メキシコ)にダウンを喫して判定負けを喫し、2ヵ月後の再戦でも7回負傷判定負け。プロ3年、18戦で4つの黒星が記されてしまった。

ここからゴンサレスは再び這い上がる。メキシコの国内王座や米大陸王座、北米王座などを次々に獲得し、3年間に16連勝(14KO)を収めて世界トップ戦線に割り込むまでになったのである。そして05年10月、ラタナチャイ・ソー・ウォラピン(タイ)を7回TKOで下してWBO世界バンタム級王座を獲得した。

ジェットコースターのような起伏に富んだキャリアは、その後も続いた。以下はゴンサレスの全世界記録である。

05年10月 ○7回TKO ラタナチャイ・ソー・ウォラピン
(WBOバンタム級王座獲得)
06年5月 ○12回判定 フェルナンド・モンティエル防衛(1)
06年9月 ●10回TKO イスラエル・バスケス
(WBC S・バンタム級王座挑戦)
07年3月 ○9回TKO イレーネ・パチェコ 防衛(2)
07年8月 ●7回KO  ジェリー・ペニャロサ
(WBOバンタム級王座失う)
09年5月 ●3回TKO 西岡利晃
(WBCバンタム級王座挑戦)
11年4月 ○4回TKO 長谷川穂積
(WBCフェザー級王座獲得)
11年7月 ○4回TKO トマス・ビジャ 防衛(1)
11年9月 ○2回TKO ロジャーズ・ムタガ 防衛(2)
11年12月 ○2回KO カバジェロ 防衛(3)
12年4月 ○12回判定  エリオ・ロハス 防衛(4)
12年9月 ●8回負傷判定 ダニエル・ポンセ・デ・レオン
(WBCフェザー級王座失う)
13年8月 ○1回TKO アブネル・マレス
(WBCフェザー級王座奪回)


世界の最前線に飛び出してからも浮いては沈み、沈んでは再浮上してきたことが一目瞭然だ。今年8月のマレス戦は「負けたら引退」の覚悟で臨んだ一戦だった。

この間のプラス変化として、指導者を変えたことが挙げられる。以前のゴンサレスはガードが比較的ルーズだったが、長谷川戦を前にコンビを組んだイグナシオ・ベリスタイン・トレーナーの指示で両グローブを高い位置で構えるようになったのだ。その効果が如実に表れているといわれる。

年内にもマレスとの再戦が濃厚と伝えられるが、それを乗り切ったあとでゴンサレスはS・フェザー級への転向も計画しているという。そのクラスにはWBA王座を持つ内山高志(ワタナベ)、WBC王座を保持する三浦隆司(帝拳)がいる。遠からず3階級制覇を狙って彼らに挑む日が来るかもしれない。


Written by ボクシングライター原功

ジョニー・ゴンサレス

ジョニー・ゴンサレス

©NAOKI FUKUDA

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