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コラム / 海外ボクシングコラムVol.75

<世界のトップボクサー>
48歳で戴冠を果たした不老の「死刑執行人」
バーナード・ホプキンス(アメリカ)

この20年ほどでボクサーの選手寿命は伸び、活躍年齢も以前より確実に上がっている。

輪島功一が32歳で世界王座に返り咲き「中年の星」と騒がれた時代は、すでに遠い過去のことになった。科学や運動生理学の発達、高質サプリメントの普及、さらには団体や階級の増加など様々な理由で現在は30代の世界チャンピオンは珍しくなくなった。

しかし、40代となると話は別だ。今回の主役、IBF世界L・ヘビー級チャンピオン、バーナード・ホプキンス(アメリカ)は、なんと40代になってから7度も世界戦のリングに上がり、46歳のときと48歳で世界王座に就いているのである。今回は「死刑執行人」という異名を持つ不老のチャンピオンを紹介しよう。


<年長戴冠記録トップ5>
(1)48歳1ヵ月 バーナード・ホプキンス(米)
   <2013年 L・ヘビー級>
(2)46歳4ヵ月 バーナード・ホプキンス(米)
   <2011年 L・ヘビー級>
(3)45歳9ヵ月 ジョージ・フォアマン(米)
   <1994年 ヘビー級>
(4)42歳0ヵ月 バージル・ヒル(米)
   <2006年 クルーザー級>
(5)40歳6ヵ月 ボブ・フィッシモンズ(英)
   <1903年 L・ヘビー級>


年長戴冠記録のトップ2を占めるホプキンスは、1965年1月15日、米国フィラデルフィアで生まれた。ボクシングを始めたのは10歳のときで、アマチュアでは17歳までに99戦95勝4敗という見事な戦績を残している。

プロデビューは23歳になった88年10月のことで、なんと初戦では4回判定負けを喫している。

ところで17歳から23歳のプロデビューまでに6年近い空白があるが、これはホプキンスが社会と隔離されていたからだ。「強盗に入って逮捕され、服役していたんだ。若気の至り、私がバカだったということさ。私が更生できたのはボクシングがあったから。それからは妻と娘の"チャンピオン"になるために頑張ったよ。誰にでも間違いはあるはずだけれど、そこからやり直せるということを実証できたんじゃないかな」そうホプキンスは話している。

2戦目から22連勝(16KO)を収めたホプキンスは93年に初めて世界戦の舞台に上がる。ソウル五輪銀メダリストのロイ・ジョーンズ(米)とIBFのミドル級王座決定戦で拳を交えたのだ。試合は一進一退の接戦になったが、ジャッジ三者はいずれも116対112でジョーンズを支持した。「負けたとは思っていない」とホプキンスが吠えても耳を貸す者は皆無だった。

このときホプキンスは28歳。これが長い旅の始まりだとは、ホプキンス自身も思いもしなかったことだろう。

<つづく>


Written by ボクシングライター原功

バーナード・ホプキンス

バーナード・ホプキンス

©NAOKI FUKUDA

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