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コラム / 海外ボクシングコラムVol.74

<世界のトップボクサー>
5/4 メイウェザーと頂上決戦
ロバート・ゲレロ(アメリカ)II

リング上では華々しい活躍を続けたゲレロだが、私生活ではキャシー夫人を病魔が襲っていた。白血病が発覚したのは07年2月というから、ちょうどゲレロがIBFのフェザー級タイトルを取り戻した時期と一致する。夫人が治療を受ける一方、ゲレロはリングのなかで戦い続けたが、看病もあり試合間隔は9ヵ月、11ヵ月と空いた。こうしたなか2度防衛後にフェザー級タイトルは体重苦のため返上したが、09年8月にはスーパー・フェザー級でIBFタイトルを獲得。2階級制覇を成し遂げている。

翌10年3月には初防衛戦も決定したが、それを前にゲレロは虎の子の世界タイトルを返上してしまう。今度は妻の看病をするためだった。

「いま私たちが戦うべき相手はリングのなかにはいない。妻の病との戦いが最優先される」とゲレロは悲壮な覚悟を口にしたものだった。

そんなゲレロをオスカー・デラ・ホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションズも全面的にバックアップした。キャシーの病状が落ち着くと4月には早々と戦線復帰戦をセットし、ゲレロもその温情に応えていった。11年4月にはWBAとWBOのライト級暫定王座を獲得し、3階級制覇を達成。さらに昨年7月にはウェルター級でも暫定王座を掴みとっている。フェザー級から数えて4階級目の世界タイトルである。11月には元世界王者アンドレ・ベルト(アメリカ)から2度のダウンを奪って判定勝ち、堂々と初防衛を果たした。こうした試合のリングサイドには病を克服したキャシー夫人と子供たちの姿があった。

いま、ゲレロ(34戦30勝18KO1敗1分2無効試合)はボクサーとして最高の舞台に立とうとしている。5月4日(日本時間5日)、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでWBC世界ウェルター級王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)と戦うことが決まっているのだ。43戦全勝(26KO)の5階級制覇王者メイウェザーは「天才」と評されるほどのスーパー・チャンピオンだけに、ゲレロには厳しい予想が突き付けられている。

オッズは7対1でメイウェザー有利と出ているほどだ。それでもゲレロは自信をみせる。「今度の戦いは単なるボクシングの試合とは違うような気がしている。人生のすべてをかけた戦いだと思っているんだ。もちろんメイウェザーは特別な選手だけれど、応援してくれる大勢の人のためにも勝つために全力を尽くすよ」

デラ・ホーヤもゲレロの勝利を推す。「今度の試合はおそらく総力戦になるだろう。体力、スタミナ、ハート……そうなったらゲレロが後半に抜け出すはずさ」

心優しいサウスポー、ロバート・ゲレロの次戦、5月4日のメイウェザー戦に要注目だ。


Written by ボクシングライター原功

ロバート・ゲレロ

ロバート・ゲレロ

©NAOKI FUKUDA

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