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コラム / 海外ボクシングコラムVol.73

<世界のトップボクサー>
夫人を看病するために王座を返上した男
ロバート・ゲレロ(アメリカ)

5月4日(日本時間5日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで世界中が注目するビッグマッチが行われる。43戦全勝(26KO)のWBC世界ウェルター級チャンピオン、フロイド・メイウェザー(アメリカ)と同暫定チャンピオンのロバート・ゲレロ(アメリカ)が拳を交えるのだ。5階級制覇のメイウェザーが主役であることは誰もが認めるところだが、ゲレロにも大きな注目が集まっている。「ゴースト」(幽霊)のニックネームを持つサウスポーは、かつて夫人の看病を優先するために世界王座を返上したこともある。今回は、そんな心優しい「幽霊」ゲレロを紹介しよう。

ゲレロは1983年3月27日、米国カリフォルニア州ギルロイで生まれた。フルネームはロバート・ジョセフ・ゲレロ。ボクシングは9歳のときに始めた。運動神経に恵まれていたサウスポーは上達が早く、15歳のときには全米ジュニア・オリンピック大会で金メダルを獲得している。

シドニー・オリンピックを翌年に控えた99年には16歳の若さで地域予選を勝ち上がり、とうとうバンタム級の最終選考の舞台にまで上がった。さすがに大人たちの壁は厚くオリンピック出場はかなわなかったが、大きな注目を集めたものだった。

01年4月、18歳になった翌月にゲレロはプロ転向を果たした。ひとつの引き分けはあったものの順調に白星を重ね、04年4月には元世界王者ファン・ポロ・ペレス(コロンビア)にも2回TKO勝ちを収めた。さらに元世界王者エンリケ・サンチェス(メキシコ)にも8回TKO勝ち、21歳にして世界ランカーとなった。15戦目にはNABF北米フェザー級タイトルも獲得した。

初の挫折は05年12月のことだった。北米タイトルの3度目の防衛戦でガマリアル・ディアス(メキシコ=のちのWBC世界S・フェザー級王者)に2対1の判定負けを喫したのである。ちなみにディアスには半年後の再戦で6回KO勝ち、しっかりと借りを返している。

勢いを取り戻したゲレロは06年9月、エリック・エイクン(米)の持つIBF世界フェザー級タイトルに挑戦。王者を圧倒したすえ8回終了TKO勝ちを収め、23歳にして世界の頂点を極めた。さらに09年8月にはIBF世界スーパー・フェザー級タイトルも獲得し、26歳にして2階級制覇を成し遂げた。

人気も実力も上昇中のゲレロだったが、このころリングの外に思いもかけない強敵が現れた。キャシー夫人が白血病であることが判明したのだ。


Written by ボクシングライター原功

ロバート・ゲレロ

ロバート・ゲレロ

©NAOKI FUKUDA

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