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コラム / 海外ボクシングコラムVol.65

イベントを開催するプロモーター
~ ボクシングの基礎講座 ~ 社会的信用など交付に厳しい条件

前2回でマネージャーの役割について説明してきたが、今回はイベントの主催者たるプロモーターの存在と、その仕事について説明しよう。

いうまでもなくプロボクシングは格闘競技としてだけでなく、スポーツ・エンターテインメントとしての側面を持っている。よって広く一般に公開される有料のイベントとして認知されている。このイベントを責任もってプロモート(開催)する人物(会社)がプロモーターである。
選手の報酬はもちろんのこと、イベントに関する経費をはじめ仕切りの全責任を負う立場にあるため、誰でもがなれるものではない。
日本ボクシング・コミッション(JBC)のルールでは以下のように規定されている。

第7部 プロモーター
第38条(プロモーター) ※抜粋
1 プロモーターは、ボクシングを深く理解し、十分な社会的信用を持ち、かつ、試合をプロモートするに足りる能力を有する者であって、日本国籍又は日本国における永住権を有する者でなければならない。
2 プロモーター・ライセンスを申請する者は、原則として、ライセンスを有するクラブオーナー、プロモーター又はマネージャーの2名以上の保証人を必要とする。
3 JBCは、プロモーター・ライセンスを交付するにあたって必要があると認める場合には、ライセンス申請者に対し、第1項に定めるプロモーターの資格を証明する資料の提出を求めることができる。

これに加え、プロモーターは試合日の30日前までに試合の契約書や承認書など必要書類を添付した申請書をJBCに提出、許可を得なければならないとされている。その許可がなければ原則的に試合の発表、宣伝、入場券の発売をしてはならないのだ。

日本ではクラブ(ジム)制度を採っているため、プロモーターはジム関係者がほとんどという現実がある。たとえばWBA世界S・フェザー級王者の内山高志(ワタナベ)の防衛戦であればワタナベジム・プロモーション、WBC世界バンタム級王者の山中慎介、同フライ級王者の五十嵐俊幸ら帝拳ジム所属選手の試合であれば帝拳プロモーションが主催といったように。ダブルあるいはトリプルで世界戦が行われるときなどは、選手を有する複数のジムが共催というかたちをとることもある。

一方の選手側が直接の主催者ということで、このシステムに対しては「公平さを欠く」という意見もある。現状では試合を管理・運営する立場のコミッションと、任命された役員(レフェリー、ジャッジ)の正義感に頼る面が大きいのは事実であろう。
日本でも中立の立場のメジャーなプロモーター登場が待たれるところである。
<つづく>


Written by ボクシングライター原功

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