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コラム / 海外ボクシングコラムVol.61

虎、火薬、毒蛇、竜巻、閃光…
~ボクサーのニックネームII~
偉大な元王者2世を名乗るケースも

ボクサーのニックネームで最も多いと思われるのが、選手の売り出しに際して自陣で考えたものである。動物系、架空動物、身分、形容詞系、地名系などに大きく分けられるが、韻を踏んでいるものが多い。

たとえば、名前がトニー(アントニオ)ならば「TIGER(虎)」、「TNT(火薬)」などが典型例だ。トニー・タイガー・ロペス(アメリカ)、トニー・TNT・タッカー(アメリカ)、トニー・TNT・タッブス(アメリカ)といった世界チャンピオンを記憶している人も多いはずだ。

同じくビクター(ビクトル)、ビビアンなど名前に"V"の音が入る選手の場合は、「VICIOUS(ビシャス=凶暴なヤツ)」が多く用いられるようだ。ビクター・オルティス(アメリカ)やビビアン・ハリス(ガイアナ)らが典型的な例といえる。バーノン・フォレスト(アメリカ)のように「VIPER(毒蛇)」とつけた選手もいる。

「PUNISHER(パニッシャー=打ちまくる男)」とつけたポール・ウィリアムス(アメリカ)の場合も韻を踏んだ異名といえる。「ZORITA(ソリータ=狐)」を用いたウンベルト・ソト(メキシコ)も同類といえよう。

出身地やホームタウンを取り入れたニックネームも数多い。古くはジャック・デンプシー(アメリカ)の「マナッサの殺戮者」やジャック・ジョンソン(アメリカ)の「ガルベストンの巨人」といった異称が知られている。ラリー・ホームズ(アメリカ)の「イーストンの暗殺者」も有名だ。最近ではアントニオ・マルガリート(メキシコ)の「ティファナ・トルネード(竜巻)」や現役の4階級制覇チャンピオン、ノニト・ドネア(フィリピン)の「フィリピーノ・フラッシュ(閃光)」あたりが高い認知度を誇っている。ちなみにドネアによれば、このニックネームはアニメの登場人物から拝借したとのことで、自分でもお気に入りなのだとか。このほかミッケル・ケスラー(デンマーク)の「VIKING WARRIOR(バイキング・ウォリアー)」も定着している。

容姿や体型を言い表したものもある。世界的に多く使われる代表例が「ベビーフェイス・アサシン(童顔の暗殺者)」で、3階級制覇のマルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)が代表選手といえる。小柄だったウンベルト・ゴンサレス(メキシコ)の「チキータ(少年、小さな男)」や、ホエル・カサマヨル(キューバ)らスペイン語圏の痩身選手にみられる「セピージョ(ブラシ、刷毛)」なども体型を表した異称といえるだろう。

元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(アメリカ)にあやかり「タイソン」を名乗る選手も少なくない。現役ではWBA世界フライ級チャンピオンのエルナン・タイソン・マルケス(メキシコ)、「トルコのタイソン」と呼ばれるウェルター級のセルチュク・アイディン(トルコ)らが知られている。

由来は確かではないが、WBCのミドル級ダイヤモンド・チャンピオン、セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)は、同じ階級の偉大な元王者マーベラス・マービン・ハグラー(アメリカ)と同じ「マラビジャ(驚異の男)」を名乗っている。

まだまだ面白いボクサーのニックネームは数多くある。

<つづく>


Written by ボクシングライター原功

“フィリピーノ・フラッシュ(フィリピンの閃光)”
ノニト・ドネア

©NAOKI FUKUDA

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