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コラム / 海外ボクシングコラムVol.60

名は体を表しているか?
~ボクサーのニックネーム~
韻を踏んだ動物系から幽霊まで

虎、サイ、警察犬、マングース、鷹、鷲、狼などの動物系がいるかと思えばドラゴン、幽霊、神の子といった架空系もある。そうかと思えば王子や王様、さらには暗殺者、死刑執行人までいる――これらはボクサーのニックネームのほんの一部である。リングの上が本当の勝負とはいえ、プロは名前を覚えてもらうことも大事な仕事のひとつといえる。自ら大げさな異名をつけて失笑を買う場合もあるが、意外としっくり馴染むケースが多い。

プロボクサーのニックネームというと、昔の選手ではヘビー級のV25王者ジョー・ルイス(米)の「ブラウン・ボンバー(褐色の爆撃機)」や、49戦全勝(43KO)の不敗記録を持つヘビー級王者ロッキー・マルシアノ(米)の「ブロックトンの高性能爆弾」などが広く知られている。モハメド・アリ(米)の「ザ・グレイテスト(最も偉大な男)」も、いまや違和感なく受け入れられているようだ。マイク・タイソン(米)のアイアン(鉄人)もマッチしたネーミングだったといえよう。
ボクサーのニックネームは、ファンやメディアが付けたもの、少年時代からの愛称を継承しているもの、そして売名のために自陣で付けたものなどがある。

メディア絡みとしては、最近では5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米)の「マニー」を挙げることができよう。もともとメイウェザーは「プリティ・ボーイ」という文字どおり可愛い愛称で売り出していたが、実績を重ねるにしたがい当然のことながら多額の報酬を要求するようになった。そこで皮肉を込めて付けられたわけだが、いまではすっかり定着した感がある。

子供時代からのあだ名を継承している場合もある。何度も来日した経験を持つ元2階級制覇王者オスカー・ラリオス(メキシコ)は「チョロロ」と呼ばれていたが、これはまだ呂律が十分に回らない幼少時に話した言葉がそのまま愛称になったのだとか。現WBC世界スーパー・ウェルター級王者サウル・アルバレス(メキシコ)の「カネロ(シナモン)」も、子供時代からのあだ名だ。これはアルバレス少年がシナモンのような赤毛だったことに由来する。
ニックネームで最も多いのは、選手の売り出しに際して自陣で付けたケースである。

<つづく>


Written by ボクシングライター原功

“Money”のニックネームのメイウェザー

©NAOKI FUKUDA

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