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コラム / 海外ボクシングコラムVol.55

試合当日から前日に移行した計量
~ボクシング基礎講座~
日本では93年から採用

体重ごとに細分化された階級制が採られているボクシングは、当然のことながら選手に計量を義務づけている。以前は試合当日に計量を行っていたのだが、90年代前半からはルールの変更にともない試合前日に計量が行われるようになった。今回はその計量に関する変遷や、体重にまつわる悲喜こもごもの話を紹介しよう。

計量の話に入る前に、まずはプロボクシングの体重区分について説明する必要があるだろう。
現在は、以下のように最軽量のミニマム級から最重量のヘビー級まで17の階級に細分化されている(£はポンド、Sはスーパー、Lはライトの略)。

★ミニマム級  :105£(約47.6kg)以下
★L・フライ級  :108£(約48.9kg)以下
★フライ級   :112£(約50.8kg)以下
★S・フライ級  :115£(約52.1kg)以下
★バンタム級  :118£(約53.5kg)以下
★S・バンタム級 :122£(約55.3kg)以下
★フェザー級  :126£(約57.1kg)以下
★S・フェザー級 :130£(約58.9kg)以下
★ライト級   :135£(約61.2kg)以下
★S・ライト級  :140£(約63.5kg)以下
★ウェルター級 :147£(約66.6kg)以下
★S・ウェルター級:154£(約69.8kg)以下
★ミドル級   :160£(約72.5kg)以下
★S・ミドル級  :168£(約76.2kg)以下
★L・ヘビー級  :175£(約79.3kg)以下
★クルーザー級 :200£(約90.7kg)以下
★ヘビー級:200ポンド以上無制限

世界タイトル戦や地域タイトル戦においては、出場する選手は上記の各重量内に体重をおさめることが義務づけられている。ノンタイトル戦であっても、双方が事前に取り決めした体重を守るようルールで定められている。
では、その計量はいつ、だれが行っているのだろうか。

以前は、夜の試合ならば当日の朝、午前8時~10時にかけて各担当地域コミッションが行っていた。88年のヒルベルト・ローマン(メキシコ)対畑中清詞(松田)のように、午後3時半の試合開始ゴングから逆算して前日の深夜11時半に計量を行った例もあった。
ボクシングの聖地ラスベガスも同様で、スーパーファイトの際も夜の試合に備えて試合当日の朝8時あるいは9時にコミッション立会いのもとで計量が行われることが常だった。唯一、体重上限のないヘビーだけは例外で、試合前日か早い場合はマイク・タイソン(米)対マイケル・スピンクス(米)戦のように2日前に計量を済ませたケースもある。

しかし、90年代前半、WBC(世界ボクシング評議会)が試合前日の計量を採択することになった。減量から早めに解放し、体力の回復を図ることで選手の負担を軽減するのが狙いだった。日本でも93年から世界戦の際に採用されることになり、ほどなくして全試合が前日計量に移行した。WBA(世界ボクシング協会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)も同様だ。

しかし、ボクサーの健康面に配慮されて採用されたはずの前日計量のシステムは、思わぬ波紋を投げかけることとなる。


Written by ボクシングライター原功

WBO世界ウェルター級タイトルマッチ

マニー・パッキャオvsティモシー・ブラッドリー 前日計量の模様

©NAOKI FUKUDA

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