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コラム / 海外ボクシングコラムVol.53

6年前に日本で再スタート
~ ボクシング基礎講座 ~
認知度が深まってきた採点公開制

紆余曲折を経て再び採点公開のシステムが採用されたのは、6年前の2006年11月13日に遡る。日本武道館で行われた長谷川穂積(真正)対ヘナロ・ガルシア(メキシコ)のWBC世界バンタム級タイトルマッチ、イーグル京和対ロレンソ・トレホ(メキシコ)のWBC世界ミニマム級タイトルマッチでのことだった。

先に行われたミニマム級タイトルマッチは3回にイーグルがダウンを奪ったが、6回には逆に2度倒されるという波瀾含みの試合だった。続く長谷川対ガルシアも集計人泣かせの試合だった。4回に挑戦者がダウン。8回には再度のダウンと両者減点というハプニングがあったのだ。
ミニマム級の途中採点公開は問題なかったが、バンタム級タイトルマッチの方は少々確認に時間がかかり、2度目の発表は9回にずれ込んでしまった。
2試合とも勝負は判定にもつれ込んだが、途中でリードを奪っていた両王者とも攻撃の手を緩めることなく戦い抜いた。一方の挑戦者は劣勢を挽回すべく猛反撃。2試合とも場内を興奮状態にしたまま終了した。戦った本人、イーグルは採点公開に関して「自分がリードしているのは分かった。でも、2度目(8回)のときはリードが少しだったので焦った」と感想を口にしている。
こうして再スタートした採点公開制だが、WBC以外のメジャー3団体は採用を見送ったまま現在に至る。WBCの世界戦であっても、実際には統一を欠いている現状がある。日本やタイ、メキシコ、ドイツなどは採点をオープンにしているが、注目試合が集中するラスベガスやロサンゼルス、ニューヨークなどを抱えるアメリカは、WBC認定の世界戦であっても採点を途中で公開していないのだ。アメリカの統一ルールに則って試合管理を行っているためである。昨秋、マニー・パッキャオ(フィリピン)対ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の第3戦の採点が問題になった際、採点公開制の採用が検討される動きも一部にあったが、半年経った現在も変化は見られない。
日本ではWBC傘下のOPBF東洋太平洋タイトル戦でも世界戦同様に4回と8回終了後に採点が発表され、概ね好評を博している。
外国の選手との試合では場内放送だけでなく、コミッション職員が赤と青に色分けした採点を両コーナーに届けることで公平性を保っている。
再スタートから6年になる現在も賛否が分かれる採点公開制。この先も試行錯誤は続きそうだ。


Written by ボクシングライター原功

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