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コラム / 海外ボクシングコラムVol.28

1度も負けなかったチャンピオン ~無敗のままリングを去った世界王者~
出色は49戦全勝43KOのマルシアノ

ボクサーの多くが目指すのは世界の最高峰だが、さらにその上の完璧を狙う選手もいる。「1度も敗北を経験しないまま世界王者としてリングを去ることができたなら、どんなにカッコいいだろうか」と。今回は、そんな難しい記録を成し遂げた男たちの話である。

120年におよぶ近代ボクシングの歴史上、1度の敗北も経験せずに引退に漕ぎつけた世界チャンピオン経験者は数人存在する。

古くは19世紀末のジミー・バリー(アメリカ=バンタム級:72戦60勝40KO10分)、ジャック・マコーリフェ(アイルランド=ライト級:41戦30勝21KO10分)が偉業を成し遂げている。

この上を行く偉大な記録保持者が1950年代の世界ヘビー級王者、ロッキー・マルシアノ(アメリカ)だ。「ブロックトンの高性能爆弾」の異名をとった強打者マルシアノは、8年半のプロ生活で49戦全勝(43KO)という完璧な戦績を残したのである。ちなみに6度防衛した王座を返上して引退した13年後、マルシアノは飛行機事故で帰らぬ人となっている。

この記録に迫るのが3年前に引退したジョー・カルザゲ(イギリス=S・ミドル級)だ。生涯戦績は46戦全勝(32KO)と文句なし。WBO王座は通算21度も防衛した。いまだ戦線復帰を待望するファンが多い。

カルザゲと同じ時代に対抗王者だったスフェン・オットケ(ドイツ=S・ミドル級)も無敗のままリングを去った王者として知られる。こちらは98年から04年までIBF王座を21度防衛した。カルザゲほどのインパクトがないのは、重量級ながら34戦全勝(6KO)と異常に低いKO率ゆえか。

このほか80年代のIBF世界S・バンタム級王者、金知元(韓国=18戦16勝7KO2分)、90年代のIBF世界フライ級王者、ピチット・シスバンプラチャン(タイ=24戦全勝18KO)も歴史に名を刻んでいる。

さらに90年代から2000年代に活躍したミニマム級&L・フライ級王者、リカルド・ロペス(メキシコ=52戦51勝38KO1分)も見事なレコードを残している。

現役の無敗王者としては、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア=28戦全勝23KO)、内山高志(ワタナベ=17戦全勝14KO)、ブランドン・リオス(アメリカ=28戦27勝20KO1分)、アンドレ・ウォード(アメリカ=24戦全勝13KO)、オマール・ナルバエス(アルゼンチン=36戦34勝19KO2分)、ティモシー・ブラッドリー(アメリカ=28戦27勝11KO1無効試合)、サウル・アルバレス(メキシコ=37戦36勝26KO1分)、井岡一翔(井岡=7戦全勝5KO)などがいる。

この中から歴史に名を刻む選手が出て来るのか、先々まで注目して見ていきたい。


Written by ボクシングライター原功

©NAOKI FUKUDA

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