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コラム / 海外ボクシングコラムVol.19

30年間に129人を倒したムーア ~生涯最多KO勝利記録~
100KO以上は史上8人だけ

ボクシングの華といわれるKO(ノックアウト)。ふたつの拳が生み出すKO勝利はボクサーの勲章、誇りともいえるものだが、これを数多く積み重ねることは極めて難しい作業といえる。KOのイメージが強い元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(アメリカ)でさえ「44」に留まっているほどだ(50勝6敗)。しかし、その2倍を超す100以上のKO勝利を記録した猛者がボクシング史上には8人もいるのである。
今回は生涯のKO数の記録に迫ってみよう。


<歴代KO勝利数トップ10>
(1) 129=アーチー・ムーア(アメリカ)
(2) 126=ヤング・ストリブリング(アメリカ)
(3) 125=ビリー・バード(イギリス)
(4) 116=サム・ラングフォード(カナダ)
(5) 114=ジョージ・オドウェル(イギリス)
(6) 110=シュガー・レイ・ロビンソン(アメリカ)
(7) 103=サンデー・サドラー(アメリカ)
(8) 100=ヘンリー・アームストロング(アメリカ)
(9) 99=ジミー・ワイルド(イギリス)
(10) 93=レン・ウィックウォー(イギリス)


最多記録保持者のムーアは「オールド・マングース」と呼ばれた遅咲きの選手で、初めてライト・ヘビー級で世界王座を獲得したのは39歳のときだった。129のKO勝ちは1935年~63年までの足かけ30年間で記録したもので、文献によってKOの数は145、141、131など数説ある。

2位のストリブリングもムーアと同様ライト・ヘビー級とヘビー級で戦った選手。126KOは1921年~33年に積み重ねたもの。現役中の28歳でオートバイ事故のため急逝したが、その悲劇がなければムーアを上回る記録を樹立していたに違いない。

ライト級のバードは1920年~50年までの31年間、体重無差別で戦った"無冠の帝王"ラングフォードは1902年~26年、ウェルター級のオドウェルは1930年~45年にかけてそれぞれ記録。

ロビンソンはウェルター級とミドル級、サドラーはフェザー級、アームストロングは3階級(フェザー級、ライト級、ウェルター級)、ワイルドはフライ級の世界王者でもある。いずれも歴史に名を刻むスーパー・チャンピオンである。

10位のウィックウォーは1928年~47年にかけて活躍したライト級選手で、465戦337勝(93KO)85敗42分1無効試合という生涯戦績を残している。KO率は20パーセントと低いが、総数で歴史に名を残した。

比較的最近の選手としては、80年代~2000年代に活躍した3階級制覇者フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)が86KO(107勝6敗2分)、70年代~90年代を席巻した4階級制覇者ロベルト・デュラン(パナマ)の70KO(103勝16敗)が光っている。

現役の世界チャンピオンでは、IBF・WBOヘビー級王者ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)の49KO(55勝3敗)がトップで、フライ級のポンサクレック・クラティンデーンジム(タイ)の42KO(78勝3敗1分)が続く。さらにWBCヘビー級王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ=41勝2敗)、6階級制覇者マニー・パッキャオ(フィリピン=52勝3敗2分)、3階級制覇者ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ=52勝5敗1分)の三者が38KOで並んでいる。

彼らがどれだけ歴史に迫れるかにも注目して見ていきたい。


※記録はリング年鑑、日本ボクシング年鑑、BOXRECほかを参照


Written by ボクシングライター原功

©NAOKI FUKUDA

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