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コラム / 海外ボクシングコラムVol.119

SWIFT vs HAVOC!S・ライト級王者対決が実現

SWIFT(俊敏な男)と呼ばれるWBA&WBC世界S・ライト級王者、ダニー・ガルシア(26=アメリカ)と、HAVOC(破壊者)のニックネームを持つ同級IBF王者、レイモント・ピーターソン(30=アメリカ)の統一戦が4月11日、アメリカ国内(開催地は未定)で行われることになった。6度の世界戦経験を持つ実力者同士の頂上対決だけに、大きな注目を集め始めている。

両親がプエルトリコ出身というガルシアはアマチュアで120戦107勝13敗の戦績を残し、07年にプロ転向。地域王座を獲得したほか元世界王者を連破するなどして頭角を現し、12年3月にはWBC世界S・ライト級王座を獲得。4ヵ月後にはWBA王者アミール・カーン(イギリス)を痛烈な4回TKOに斬って落とし2団体の統一を果たした。その後、エリック・モラレス(メキシコ)、ザブ・ジュダー(アメリカ)、ルーカス・マティセ(アルゼンチン)、マウリシオ・ヘレラ(アメリカ)といった元あるいは後の世界王者たちを退けて通算5度の防衛を果たしている。独特のタイミングで放つ左フックを得意とする強打者で、29戦全勝(17KO)というレコードを誇る。

一方、ワシントンDC生まれのピーターソンは幼少時に父親が収監、母親は蒸発というハードな環境のもとで育った。1歳違いの弟アンソニー(現IBFライト級10位)とともに路上生活を強いられたこともあったという。10歳のときに現トレーナーのバリー・ハンター氏の援助を受け苦境から抜け出し、同氏の勧めでボクシングを始めたという逸話が残っている。アマチュアで全米王者になるなど輝かしい実績を残して04年にプロ転向。09年に一度はWBO暫定世界S・ライト級王座を獲得したが、正王者との統一戦で敗れて陥落。11年にカーンを破って現在の王座を獲得した。ノンタイトル戦でTKO負けを喫するなど挫折も味わったが、3度の防衛を記録している。36戦33勝(17KO)2敗1分。ちなみに両者の対決が発表されると同時にオープンになったオッズは、2対1でガルシア有利と出ている。

この試合は、両者と契約を交わしている業界の大物代理人、アル・ヘイモン氏が興した「ヘイモン・ボクシング」とアメリカの4大ネットワークのひとつNBCがタイアップして実現することになった。ガルシア対ピーターソンの1ヵ月前にはWBA暫定世界ウェルター級王者キース・サーマン(アメリカ)対元世界4階級制覇王者ロバート・ゲレロ(アメリカ)という好カードも組まれている。ヘイモン氏とNBCの参入により、ゴールデンボーイ・プロモーションズ&ショータイムとトップランク社&HBOテレビの対立、並走時代は幕を下ろすことになりそうだ。業界再編の動きが好カード続出に直結するのであれば、これほど嬉しいことはない。


Written by ボクシングライター原功

ダニー・ガルシア

ダニー・ガルシア

レイモント・ピーターソン

レイモント・ピーターソン

©NAOKI FUKUDA

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