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コラム / 海外ボクシングコラムVol.116

<世界のトップボクサー>
フェザー級王座統一を狙うカリブの倒し屋
ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)II

16歳で本格的にボクシングを始めたウォータースは、トレーニングを開始してからわずか4ヵ月でジャマイカ代表として海外遠征することになった。ここで勝利を収めたウォータースは「自分がボクシングをすることの意味を発見したんだ。世界を駆け巡り裕福な生活を手に入れるために必要なことだったんだ」と話している。

ウォータースは05年、06年と連続してカリブの大会で優勝。その前後から国際大会にも出場するようになり、06年には中米&カリブ大会で銅メダルを獲得している。07年にはトリニダードトバゴで開催されたパンナム大会決勝でヘスス・アンドレス・クェジャル(アルゼンチン=現WBA暫定世界フェザー級王者)に競り勝って優勝を収めた。また、上位進出はならなかったが、その年の世界選手権にも出場している。

こうしたアマチュア実績を引っ提げてプロ転向を果たしたのは08年8月のことだった。デビュー戦こそ4回判定勝ちだったが、以後、ウォータースは持ち前の強打を武器にKOの山を築いていく。危ない試合もあった。初陣から4ヵ月後、プロ7戦目のことだ。3回まで快調に飛ばしていたが、4回に不覚のダウンを喫したのだ。それでもウォータースは5回には逆にダウンを奪って文句なしの6回判定勝ちを収めている。デビューの翌年にはWBAの中米王座を獲得し、11年10月には元世界ランカーのイルビン・ベリー(パナマ)を6回TKOで下すなど4度の防衛を果たしている。

徐々に世界ランクを上げていったウォータースは12年12月、自国にダウリス・プレスコット(コロンビア)を招いて空位のWBA世界フェザー級王座決定戦に臨み、7回TKO勝ちを収めて戴冠を果たした。このときの戦績は22戦全勝(18KO)という見事なものだったが、その評価は定まっていなかった。しかも、マネージメントの力が弱いこともあって試合が組めず、その後11ヵ月も実戦から遠ざかってしまう。これを救ったのがトップランク社のボブ・アラム・プロモーターだった。軽量級にも数々のトップ選手を抱えているアラム氏は、13年11月、14年5月と続けてノニト・ドネア(フィリピン)と同じイベントにウォータースを起用。前契機を煽ったうえで今年10月に両者の直接対決をプロモートしたのである。ここでウォータースが2度のダウンを奪って衝撃的な6回TKO勝ちを収めたことは周知のとおりである。

ウォータースは言う。「私はモハメド・アリ(アメリカ=元世界ヘビー級王者)のように美しいボクシングを目指しているんだ。鮮やかなKOが究極の目標さ」

その視線の先にはWBO王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、WBC王者ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)、IBF王者イブゲニー・グラドビッチ(ロシア)らフェザー級のライバル王者たちがいる。


Written by ボクシングライター原功

ニコラス・ウォータース

ニコラス・ウォータース

©NAOKI FUKUDA

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