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コラム / 海外ボクシングコラムVol.11

★年少世界王座獲得記録★
17歳で世界チャンピオンになった男がいた 日本記録は井岡弘樹の18歳9ヵ月

前回は高齢での世界王座獲得記録を紹介したが、今回は年少記録に関して歴史を紐解いてみよう。

日本ではプロ資格取得年齢が17歳以上と定められているが、海外は国や地域によってまちまちである。そのため、なんと17歳5ヵ月の若さで世界王座を獲得した“神童”がいたのである。

驚愕の記録は76年3月6日、プエルトリコのサンファンで開催されたWBA世界スーパー・ライト級タイトルマッチで生まれた。

10度防衛中の実力者アントニオ・セルバンテス(コロンビア)に挑んだのは、17歳5ヵ月のウィルフレド・ベニテス(プエルトリコ)だった。戦前の賭け率は4対1で王者有利だったが、25戦全勝(20KO)のベニテスは臆せずに渡り合い2対1の僅差判定勝ちを収めたのである。日本でいえば高校3年生が世界チャンピオンになったわけだ。

ベニテスは15歳2ヵ月でプロデビューしているが、それ以前に7歳で始めたアマチュア・ボクシングで129戦(123勝)の経験を持っていた。歴史的快挙はその下地があったからといえよう。

最年少戴冠記録を樹立したベニテスはその後、20歳時に2階級制覇、22歳時に3階級制覇を達成。しかし、黄昏の訪れも早かった。24歳で無冠に戻ると、以後は勝ちと負けを交互に繰り返して32歳で現役を終えている。早熟の天才だったのかもしれない。

年少戴冠記録の2位は、来日経験もあるワンディ・チョー・チャレオン(タイ=元ミニマム級&ライト・フライ級王者)の18歳6ヵ月。3位は、これまた日本で防衛戦経験のあるホセ・クエバス(メキシコ=元ウェルター級王者)の18歳7ヵ月。ちなみにワンディは14歳10ヵ月、クエバスは13歳10ヵ月でプロデビューを果たしている。

日本では、87年に井岡弘樹がWBC世界ミニマム級王座を獲得したときの18歳9ヵ月が最年少記録。以下、ファイティング原田が世界フライ級王座を獲得したときの19歳6ヵ月、亀田興毅がWBA世界ライト・フライ級王座を獲得したときの19歳8ヵ月と続く。

海外の現役組では、3階級制覇王者ホルへ・アルセ(メキシコ)が19歳4ヵ月、5階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)が19歳11ヵ月のときに、それぞれ最初の世界王座を獲得している。また、5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)、3階級制覇王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)も21歳の若さで最初の戴冠を果たしている。さらに10月24日に両国国技館で2階級制覇を狙うローマン・ゴンサレス(ニカラグア)も、新井田豊からWBA世界ミニマム級王座を奪ったときは21歳だった。

ランカーに目を移すと、93年3月生まれのマーロン・タパレス(フィリピン)がWBO世界ライト・フライ級14位に名を連ねている。

この17歳のフィリピン王者がどこまで歴史に食い込むのか、注目して見ていきたい。


Written by ボクシングライター原功

©NAOKI FUKUDA

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